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米9月住宅着工件数、前月比5.3%減の120.1万戸―市場予想下回る
2018-10-18 11:27:00.0
<チェックポイント>
●ハリケーン被害や金利上昇で3カ月ぶり減少
●9月建築許可件数、2カ月連続で減少し住宅供給不足続く見通し
●NAHB10月住宅建設業者指数、市場予想上回り改善の兆し
米商務省が17日発表した9月住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比5.3%減の120万1000戸と、3カ月ぶりに減少に転じ、市場予想の122万1000戸を下回った。9月14日に米南東部(ノースカロライナ州)を襲った大型ハリケーン「フローレンス」の暴風雨・洪水被害や最近の住宅ローン金利上昇の影響を受けており、10月もハリケーン「マイケル」がフロリダ州を襲ったことから着工件数の低迷が続く見通しだ。
月ごとによって変動が激しいアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)が同12.9%減の32万4000戸と、急減したことで全体の件数が押し下げられた。一方、主力の1戸建ても同0.9%減の87万1000戸と、3カ月ぶりに減少したが、それでも前年比4.8%増だった。
着工件数全体の前年比は3.7%増と、2カ月連続で前年水準を上回った。
過去2カ月(7月と8月)の着工件数は、7月が118万4000戸と1万戸の上方改定となったが、8月は126万8000戸と1万4000戸の下方改定となり、計4000戸の下方改定となった。
失業率が48年ぶり低水準の3.7%と、タイトな雇用市場を反映して賃金が着実に伸びている一方で、住宅在庫が不足していること、また、住宅価格が高騰していること、さらには住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利が4.9%と、11年以来7年ぶりの高水準になっていることを考えると、着工件数は引き続き緩やかに拡大していくというのが大方の見方だ。
今回の着工統計の前日(16日)、住宅業界、特に1戸建て建築の業況判断を示す10月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表された。結果は前月(9月)を1ポイント上回る68と、1年前の水準と一致し、アナリスト予想の66を上回り、改善の兆しを見せた。好不況の境目を示す50を上回り堅調を維持している。
一方、先行指標である住宅建築許可件数は、1戸建ては小幅増となったが、5世帯以上のアパートが大幅に減少したため、全体では前月比0.6%減の124万1000戸と、8月の同4.1%減の124万9000戸に続いて2カ月連続で減少し、市場予想の127万3000戸も下回った。今年のピーク時の136−137万戸台(3−4月)に比べると依然低水準だ。前年比も1%減と、2カ月連続で前年水準を下回り、当分、深刻な住宅供給不足の状態が続く見通し。ただ、1−9月累計では前年比4.0%増となっている。
<関連銘柄>
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