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金融・経済ニュース

米7月新築住宅販売、前月比1.7%減の62.7万戸―市場予想下回る

2018-08-24 09:33:00.0

<チェックポイント>
●北東部が急減し全体を押し下げ―主力の南部も同3%減

●5−7月の月平均販売件数は前3カ月を0.3%下回る

●住宅在庫水準は5.9カ月相当に上昇したものの、依然供給不足

 米商務省が23日発表した7月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比1.7%減の年率換算62万7000戸と、市場予想の64万5000戸を下回り、17年10月(61万8000戸)以来9カ月ぶりの低水準となった。新築住宅販売は住宅価格の上昇と住宅ローン金利の加速で購入需要が抑えられ、減速傾向を示し始めた。

 地域別では、北東部が前月比52.3%減と前月の大幅増の反動で急減。また、全体の約6割を占め販売件数が最も多い南部も同3.3%減と2カ月連続で減少した。ただ、全体の28%と、南部に続いてウエートが大きい西部が同10.9%増となり、中西部も同9.9%増と、堅調だったことから、全体では小幅減にとどまった。

 また、今回の発表では、6月の販売件数が前回発表時の63万1000戸から63万8000戸に上方改定されたが、5月は66万6000戸から65万4000戸に、また、4月も64万1000戸から63万3000戸に、いずれも下方改定された。この結果、過去3カ月合計で1万3000戸の下方改定となった。新築販売は17年8月に大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」による暴風雨災害の悪影響が及んだあとから回復基調が続いていたが、直近3カ月(5−7月)の月平均販売件数(季節調整後)は64万戸と、前3カ月(4−6月)の同64万2000戸を下回り、トレンド的に伸びが減速したのは懸念材料だ。

 新築住宅価格の中央値(季節調整前)は、前月比6%上昇の32万8700ドルと、6月の同1.1%低下から4カ月ぶりに上昇に転じ、3月の33万5400ドル以来4カ月ぶりの高値となった。販売価格帯をみると、20万−30万ドルの割安物件の販売比率が前月の35%から28%に急低下したものの、30万ドル以上の高額物件が前月の56%から60%に急上昇した。

 新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は、前月比2%増の30万9000戸と、09年以来9年ぶりの高水準となった。ただ、それでも住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の69%の水準にとどまっている。強い住宅購入需要にもかかわらず、資材コストの上昇や労働者不足などで住宅供給を思ったほど増やせていない。

 ただ、在庫の内訳を見ると、建築中は前月比3000戸減となった一方で、着工前が同6000戸増の6万5000戸と、08年以来10年ぶりの高水準となり、完成住宅は同3000戸増の6万4000戸、これから着工する物件数は同21.8%増の21万2000戸と、17年11月の24万6000戸以来8カ月ぶりの高水準となったことは、今後の建築戸数の増加につながる。

 現在の住宅建築のペースは1万人につき2.7戸と、80年代や90年代の約4.2戸を大幅に下回っており、供給不足は深刻。また、住宅ローン金利の加速という逆風の中、6−7月は新築住宅の販売が減速傾向を示し始めた中で、8月以降、持ち直すのか注視したい。

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提供:モーニングスター社