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金融・経済ニュース

米7月中古住宅販売、前月比0.7%減の年率534万戸―市場予想下回る

2018-08-23 10:12:00.0

<チェックポイント>
●価格急騰と住宅不足で4カ月連続の減少

●在庫は4.3カ月分と、前月から横ばい

●価格は前月比1.5%低下に減速も依然高水準




 NAR(全米不動産業協会)が22日発表した7月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.7%減の年率換算534万戸と、4カ月連続で減少し、市場予想の540万戸を下回った。16年2月の521万戸以来2年5カ月ぶりの低水準となる。

 季節要因を無視できる前年比も1.5%減と、3月以降5カ月連続の前年割れとなった。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅価格が高騰し続けているため、住宅取得需要は着実に減ってきている」とした上で、「多くの住宅取得希望者は住宅価格が高いため、手ごろな価格の物件が市場に出てくるまで待ちを決めている」と指摘する。

 地域別では全体の4割以上を占めウエートが最も大きい南部が前月比0.4%減(前年比も0.4%減)の224万戸と足を引っ張った。北東部も同8.3%減の66万戸、前年比も1.5%減と落ち込み、中西部も同1.6%減(同0.8%減)の125万戸と、前年水準を割り込んだ。西部は同4.4%増(同4%減)の119万戸だった。

 市場が注目していた住宅供給の過不足感を示す7月末時点の未販売住宅(在庫)は前月比0.5%減の192万戸と、7カ月ぶりに減少に転じ、前年比横ばいとなった。同月の販売ペースに換算した在庫水準は4.3カ月分と、4カ月連続で前月を上回った前月から変わらず、また、1年前の水準(4.3カ月分)からも変わらず増勢が止まった。適正水準とされる6カ月分を依然大幅に下回っており、深刻な住宅供給不足の状況には変わりはない。

 7月の中古住宅価格は、中央値で前月比1.5%低下の26万9600ドルとなったものの、過去最高となった前月の27万3800ドルに近い高水準となった。前年比も4.5%上昇と、賃金上昇率の2倍もの高い伸びで、77カ月連続で前年水準を上回った。予算が限られた低・中所得の住宅購入者にとっては頭痛の種だ。主力の一戸建ても同様で、7月の住宅価格は前年水準より4.6%も高い27万2300ドルとなった。

 深刻な住宅供給不足と価格上昇が続く中、初めて住宅を購入する新規住宅取得者の比率は32%と、6月の31%を上回ったが、1年前の33%や17年全体の34%、16年の35%を下回り、低水準が続いている。

 住宅購入者の経済余力に大きな影響を与える住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、7月は4.53%と、6月の4.57%や11年5月以来7年ぶりの高水準だった5月の4.59%をやや下回った。ただ、1−4月の水準や、16年の平均3.65%、17年の3.99%を上回り、住宅ローンの金利が高止まりしているため、中古住宅の所有者がマイホームを売って違う家に買い替える動きにもブレーキがかかり、今後も住宅供給は増えない可能性がある。

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提供:モーニングスター社