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米7月住宅着工件数、前月比0.9%増の116.8万戸―市場予想大幅に下回る
2018-08-17 10:51:00.0
<チェックポイント>
●前月比で増加に転じるも依然低水準―資材高騰などの逆風受けて
●7月建築許可件数、4カ月ぶり増加―住宅供給不足続く見通し
●7月一戸建て完成件数、前月比5.2%減―2カ月連続減少
米商務省が16日発表した7月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比0.9%増の116万8000戸と、6月の同12.9%減の115万8000戸(改定前117万3000戸)から増加に転じたが、市場予想の125万6000戸を大きく下回った。
2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)は前月比3.1%増の30万3000戸と増加に転じたものの、主力の一戸建ては同0.9%増の86万2000戸にとどまった。
7月の着工水準も前年比で1.4%減と、2カ月連続で前年水準を下回った。
また、過去2カ月(5月と6月)の着工件数はいずれも下方改定された。6月の数値は前回発表時の117万3000戸から115万8000戸に、5月も133万7000戸から132万9000戸に、いずれも下方改定され、計2万3000戸の下方改定となった。
住宅着工統計は月ごとに変動が激しい傾向があるため、8月以降の統計結果を待つ必要がある。それでも今年の住宅着工は失業率が18年ぶりの低水準に近い4%と、タイトな雇用市場を反映して賃金が着実に伸びている一方で、住宅在庫が不足していること、また、住宅価格が高騰していることを考えると、引き続き緩やかに拡大していくというのが大方の見方だ。
今回の着工統計の前日15日、住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す8月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表された。結果は7月の68から67に低下し、今年最低の水準を更新した。好不況の境目を示す50も上回り堅調を維持しているとはいえ、住宅建築の先行き懸念は強い。
NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・デイツ氏は、「建築業者は資材、特に木材の高騰がいつまで続くのか注視しており、トランプ政権の貿易摩擦政策による資材価格の上昇懸念を強めている。資材高騰で住宅価格が上昇し、住宅ローン金利の上昇(30年固定金利ローンで今週4.53%、1年前は3.89%)と相まって、初めての住宅取得者層向けに手ごろな価格の物件を提供することは難しくなっている」と住宅建築の先行きの見通しに警戒感を示す。
トランプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限や高率関税の適用、米中貿易摩擦の激化で建築コストが急騰しており、初めての住宅取得者層向けの手ごろな価格の一戸建て住宅の供給が困難となっている。特に、米国は17年4月にカナダからの木材輸入に対し反ダンピング税を課したため、カナダからの木材輸入価格が過去最高の水準となっている。木材価格は17年1月以降、1戸当たり換算で約7000ドル高くなっており、住宅価格もその分高騰している。一方、建築用地と熟練労働者の確保が困難なことから建築業者は供給を増やせない状況にある。
先行指標である住宅建築許可件数は、一戸建てとアパートはともに堅調となった。7月は前月比1.5%増の131万1000戸と、6月の同0.7%減の129万2000戸から4カ月ぶりに増加に転じたが、市場予想の131万6000戸を下回った。前年比は4.2%増(1−7月累計は前年比6.8%増)と、前年水準を上回ったものの、当分、深刻な住宅供給不足の状態が続く見通しだ。
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提供:モーニングスター社




