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金融・経済ニュース

米7月小売売上高、市場予想上回る前月比0.5%増―6カ月連続で増加し依然堅調

2018-08-16 10:49:00.0

<チェックポイント>
●5月および6月実績値は下方改定

●堅調維持し7−9月期GDP伸び率押し上げ材料に

●減税やタイトな雇用市場で可処分所得の増加が寄与




 米商務省が15日発表した7月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.5%増の5075億ドルとなり、市場予想の同0.1%増を大幅に上回った。6月の同0.2%増(改定前は同0.5%増)からも伸びが加速し、消費は依然として堅調となっている。小売売上高は1月の同0.1%減や2月の同0.1%増といった年初の低い伸びから急回復した。前年比は6.4%増と6月の6.1%増(改定前は6.6%増)を上回った。また、この3カ月間(5−7月期)の売上高は前年比6.3%増、前3カ月(2−4月期)比2%増と、回復傾向を示しており、17年全体の小売売上高の伸び(5.5%増)を上回った。

 一方、5月は前回発表時の前月比1.3%増から同1.2%増に、また、6月も同0.5%増から同0.2%増に下方改定されている。

 7月が前月比0.5%増と、健全な伸びとなっているのは、トランプ米大統領が17年12月に開始した1.5兆ドルの大規模減税や失業率が18年ぶり低水準に近い4%と、タイトな雇用市場となっており、家計の可処分所得も拡大しているからだ。

 内訳をみると、飲食・レストランが前月比1.3%増と、6月の同1.6%増からさらに伸び、全体を押し上げた。また、アパレルは6月の同1.6%減から7月は同1.3%増と、増加に転じた。オンライン小売も米オンライン小売大手アマゾン<AMZN>が7月に実施したプライム会員向け大バーゲンセール「プライムデ−」効果で、6月の同0.7%増からさらに同0.8%増と伸びた。

 一方、月ごとに変動が激しいガソリンスタンドの売上はガソリン価格の値下がりにもかかわらず、6月の前月比0.3%増から7月は同0.8%増と、伸びが加速。また、自動車・同部品は前月比0.2%増と、6月の同0.1%増から伸長した。

 このガソリンスタンドと自動車・同部品を除いた小売売上高は前月比0.6%増と、6月の同0.2%増から伸びが加速し、市場予想の同0.3%増を上回った。また、ガソリンスタンドや自動車・同部品に加えて、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆるコア小売売上高(コントロール・グループ)は前月比0.5%増と、6月の同0.1%減から増加に転じ、実質的な小売売上高は依然堅調を示している。

 このコア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっているが、7月が堅調を維持したことで7−9月期GDP(国内総生産)が押し上げられるとみられている。

 4−6月期GDPは前期比年率換算4.1%増と、14年Q3(4.9%増)以来約4年ぶりの高い伸びとなったが、市場では7−9月期以降は個人消費の伸びの鈍化や米中貿易摩擦の激化で輸出も低調となり、GDP伸び率は同3.0%増に鈍化すると予想している。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社