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米5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、18カ月連続で過去最高更新
2018-08-01 11:10:00.0
<チェックポイント>
●全米住宅価格指数、前年比6.4%上昇
●主要20都市圏価格指数、前年比6.5%上昇
●住宅価格・住宅ローン金利上昇で住宅取得能力低下が懸念材料
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が7月31日発表した米5月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前年比6.4%上昇の202.95と4月と同じ伸びとなったが、前月比では伸びが加速し18カ月連続で過去最高を更新した。
また、市場の注目度が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.7%上昇の211.94と、4月の同0.9%上昇からさらに伸びた。月ごとの急変動や季節要因を無視できる前年比は6.5%上昇と、4月の6.7%上昇(改定前は6.6%上昇)を下回ったが、アナリスト予想と一致した。
20都市圏の対前年比の伸び率は前月から2カ月連続で鈍化したが、高い伸びを維持している。これは主に西部の主要都市で急伸が続いているためだ。シアトルは前年比13.6%上昇(3月は同13.1%上昇)と、最も高い伸びを示し、ラスベガスも同12.6%上昇(同12.7%上昇)、サンフランシスコも同10.9%上昇(同10.9%上昇)と、いずれも3、4月に続いて10%を超す大幅上昇が続いており、住宅価格バブルの兆しを見せている。
主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前年比6.1%上昇の225.31だった。
一方、米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数とは別に、住宅価格が高すぎることを示すもう一つの経済指標がある。米住宅市場調査大手コアロジックが7月3日に発表した全米住宅価格指数(HPI)がそれで、5月は前年比7.1%上昇と、4月の同6.9%上昇を上回った他、前月比も1.1%上昇となり、高い伸びを見せている。コアロジックの主任エコノミストであるフランク・ノーザフト氏は、「販売物件不足が住宅価格の上昇を引き起こし、住宅市場に物件が出てもすぐ売れてしまう状態だ」と述べ、価格高騰は売り手市場が続いているためだと指摘する。また、同氏は、「1−3月期は中古住宅の所有者の半分以上が3.75%を下回る安い住宅ローンを持っていたが、5月には金利が7年ぶりの高水準である4.5%に上昇している。このため、住宅ローン金利の高いうちは売り買いするよりも金利が低い家を持ち続ける人が増えている」という。
S&P500指数を運営している米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数委員会委員長であるデービッド・ブリッザー氏も声明文で、「全米住宅価格指数は16年8月から毎月、前年比5%超となっており、住宅価格はインフレ率の2−3倍高い伸びを続けている」とした上で、「住宅価格の上昇が続いているため、中古住宅の販売件数は17年11月をピークに最近は3カ月連続で減少し、新築住宅や住宅着工も減少し始めている。これらは住宅価格の上昇と住宅ローン金利の上昇の2つの要因が重なって起きているもので、アフォーダビリティ(住宅取得能力)がこの1年半でかなり低下している」と指摘する。
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