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金融・経済ニュース

米6月新築住宅販売、前月比5.3%減の63.1万戸―市場予想下回る

2018-07-26 10:34:00.0

<チェックポイント>
●主力の南部が前月比7.7%減、全体を押し下げる

●4−6月の月平均販売件数は64.6万戸―前3カ月を2%下回る

●住宅在庫水準は5.7カ月相当に上昇も供給不足続く




 米商務省が25日発表した6月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比5.3%減の年率換算63万1000戸と、5月の同3.9%増(改定前は6.7%増)から再び減少に転じ、17年12月以来6カ月ぶりの大幅減となった。市場予想67万戸に対しても下回った。

 地域別では全体の約6割を占め販売件数が最も多い南部が前月比7.7%の大幅減となったことが大きい。次いで全体の23%を占める西部も同5.2%減、中西部も同13.4%減となった。北東部だけが同36.8%増と急増した。

 新築販売は大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」による暴風雨災害の悪影響が及んだ17年8月の同1.4%減の55万8000戸から回復基調が続いている。同11月には17年中の最高件数となる71万2000戸を記録した。その後、60万戸台前半にまで減速したものの、今年3月には67万2000戸と、年初来最高となり健全な新築住宅市場の水準といわれる70万台に迫る勢いとなったが、4月は3カ月ぶりに減少に転じ上昇の勢いが低下。5月は増加に転じたが、6月は再び減少に転じたため、過去3カ月(4−6月)の月平均販売件数(季節調整後)は64万6000戸と、前3カ月(3−5月)の同66万戸を2.1%下回った。

 また、今回の発表では、5月の販売件数が前回発表時の68万9000戸から66万6000戸へ、4月も64万6000戸から64万1000戸へ、いずれも下方改定された。3月は66万3000戸から67万2000戸に上方改定されたが、3カ月合計では1万7000戸の下方改定となった。

 6月の新築住宅価格の中央値(季節調整前)は、前月比2.5%低下の30万2100ドルと、5月の同1.6%低下に続いて3カ月連続で低下し、17年2月の29万8000ドル以来16カ月ぶりの低水準となった。

 また、販売価格帯をみると、20万−30万ドルの割安物件の販売比率が前月の30%から35%に急上昇したが、40万ドル以上の高額物件は前月の29%から28%に低下したため、平均値も前月比0.5%低下の36万3300ドルと、5月の同5.5%低下に続いて2カ月連続で低下した。

 一方、6月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は強い住宅購入需要にもかかわらず、建築業者が資材コストの上昇や労働者不足などで住宅供給を思ったほど増やせず、前月比1.7%増(前年比10.3%増)の30万1000戸と、住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の67%の水準にとどまった。6月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は5.7カ月相当と、5月の5.3カ月(改定前5.2カ月)相当や1年前の5.3カ月相当を上回ったが、依然として住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当を下回っている。

 ただ、在庫の内訳を見ると、建築中は前月比3000戸減となったものの、着工前が同7000戸増、完成住宅も同1000戸増となったこと、さらには販売された物件のうち、これから着工する物件数が前月比8.3%増の19万5000戸と、2月の19万8000戸以来4カ月ぶりの高水準となったことは今後の建築戸数の増加につながるので明るい材料だ。

 現在の住宅建築のペースは1万人につき2.7戸と、80年代や90年代の約4.2戸を大幅に下回っており、供給不足は深刻。また、住宅ローン金利の加速という逆風の中、7月以降、新築住宅の建築は加速するか注視したい。

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提供:モーニングスター社