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米6月中古住宅販売、前月比0.6%減の年率538万戸―市場予想下回る
2018-07-24 10:16:00.0
<チェックポイント>
●住宅販売件数、価格急騰と供給不足で3カ月連続減少
●南部や西部の落ち込みなど響く
●6月未販売住宅(在庫)は4.3カ月分と、3カ月連続で前月上回るも依然供給不足
NAR(全米不動産業協会)が23日発表した6月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.6%減の年率換算538万戸と、3カ月連続の減少となり、市場予想の545万戸を大きく下回った。住宅供給不足が続いていることや住宅価格の急騰が響いている。
また、季節要因を無視できる前年比も2.2%減と、3月、4月、5月に続いて4カ月連続の前年割れとなった。NARのチーフエコノミストであるローレンス・ヤン氏は、「住宅購入需要は強いものの、それに比べて中古住宅販売のペースが伸びないというミスマッチが続いている。その根本原因は、深刻な住宅供給不足だ。多くの地域で(手ごろ価格の)住宅の奪い合いが起こり早めに販売契約を結ぶ傾向がみられる。住宅価格はますます高騰し、家を買いたくても買えない状況だ」と分析する。実際、6月は市場に売りに出された物件の58%が1カ月以内に販売されている。
地域別では全体の4割以上を占めウエートが最も大きい南部が前月比2.2%減(前年比は0.4%増)の225万戸、また、主力の西部も同2.6%減(同5%減)の114万戸と足を引っ張った。西部の前年比の大幅な落ち込みは主に住宅価格の高騰が原因。一方、北東部は同5.9%増の72万戸となったが、前年比は4.0%減と落ち込み、中西部も同0.8%増(同3.1%減)の127万戸と、前年水準を割り込んだ。また、5月の販売件数は前回発表時の543万戸から541万戸へと、2万戸下方改定された。
市場が注目していた住宅供給の過不足感を示す6月末時点の未販売住宅(在庫)は前月比4.3%増の195万戸と、6カ月連続で増加し、前年比は0.5%増と、15年6月以来3年ぶりに前年水準を上回った。また、販売ペースに換算した在庫水準は4.3カ月分と、5月の4.1カ月分を上回り、4カ月連続で前月を上回った。1年前の水準(4.2カ月分)も上回ったのは好材料だが、適正水準とされる6カ月分を大幅に下回っており、依然として深刻な住宅供給不足の状況には変わりはない。
6月の中古住宅販売価格は、中央値で前月比4.5%上昇の27万6900ドルと、過去最高を更新した。前年比も5.2%上昇と、賃金上昇率の2倍もの高い伸びで、76カ月連続で前年水準を上回った。これは予算が限られた低・中所得の住宅購入者にとっては頭痛の種だ。主力の一戸建ても同様で、6月の住宅価格は前年水準より5.2%も高い27万9300ドルとなっている。
一方、住宅購入者の経済余力に大きな影響を与える住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、6月は4.57%と、5月の4.59%(11年5月以来7年ぶりの高水準だった)をやや下回った。しかし、4月の4.47%や3月の4.44%、2月の4.33%、1月の4.03%、17年12月の3.95%、また、16年の平均3.65%や17年の3.99%も上回っており、高い水準だ。最新の今月19日時点では4.52%と、減速しているが、住宅ローンの金利が高止まりしているため、中古住宅の所有者がマイホームを売って違う家に買い替える動きにもブレーキがかかり、住宅供給が増えない可能性もある。
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