youtube fund_beginer fund_search fund_look

金融・経済ニュース

米6月住宅着工件数、前月比12.3%減の117.3万戸―市場予想大幅に下回る

2018-07-19 10:07:00.0

<チェックポイント>
●着工件数大幅減少は集合住宅の急減による影響大

●6月建築許可件数、3カ月連続で減少―当分、深刻な住宅供給不足続く見通し

●6月一戸建て完成件数、前月比2.3%減―住宅不足懸念強まる




 米商務省が18日発表した6月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比12.3%減の117万3000戸と、5月の同4.8%増の133万7000戸(改定前135万戸)から減少に転じ、17年9月(115.8万戸)以来9カ月ぶりの低水準となった。また、市場予想の131万8000戸を大幅に下回った。これは2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)が同20.2%(約8万戸)減の30万4000戸と急減した一方で、主力の一戸建ても同9.1%(約9万戸)減の85万8000戸と、17年12月以来6カ月ぶりの低水準となったためだ。

 6月の着工水準は前年比でも4.2%減と前年水準を下回った。

 5月の着工件数は前回発表時の135万戸から133万7000戸に、4月も128万6000戸から127万6000戸にそれぞれ引き下げられ、計2万3000戸の下方改定となった。

 6月着工件数は大幅に減少したが、住宅着工統計は月ごとに変動が激しい傾向があるため、市場では、「6月だけの結果で新築市場の流れが大きく変化したかどうかをみるのは尚早で、7月以降の統計結果を待つ必要がある」の声がある。また、失業率が18年ぶりの低水準に近い4%と、タイトな雇用市場を反映して賃金が着実に伸びていることや、住宅在庫が不足していること、さらには、住宅価格が上昇していることを考えると、住宅着工件数は引き続き緩やかに拡大していくというのが大方の見方になっている。

 今回の着工統計の前日(17日)、住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す7月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表された。結果は68と、前月から変わらずの今年最低の水準となった。1年前の64を上回り、好不況の境目を示す50も上回り堅調を維持しているが、サブ指数のうち、半年先の業況感を示す期待指数は前月の75から73に低下した。NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・デイツ氏は、「建築業者は資材の高騰が続く中、初めての住宅取得者層向けの手ごろな価格の物件が提供できるようコスト増にうまく対処する必要がある」としている。

 最近、トランプ米政権による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限や高率関税の適用、米中貿易摩擦が激化しているため、建築コストが急騰し、初めての住宅取得者層向けの手ごろな価格の一戸建て住宅の供給が困難となっている。特に、米国は17年4月にカナダからの木材輸入に対し反ダンピング税を課したため、カナダからの木材輸入価格が過去最高の水準となっている。木材価格の上昇で17年1月以降、住宅価格はで9000ドルも高い。一方、建築用地と熟練労働者の確保が困難なため、建築コスト全体が高騰し、建築供給が需要に追い付かない状況にある。

 一方、先行指標である住宅建築許可件数は、一戸建ては堅調だったが、アパートが大幅に落ち込んだことから、6月は前月比2.2%減の127万3000戸と、5月の同4.6%減の130万1000戸に続いて3カ月連続で減少し、市場予想の133万戸を大きく下回った。前年比も3%減(1−6月累計は前年比5.7%増)と、前年水準を割り込んだ。当分、現在の深刻な住宅供給不足の状態が続く見通しだ。

<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社