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金融・経済ニュース

米5月新築住宅販売、前月比6.7%増の68.9万戸―市場予想上回る

2018-06-26 11:05:00.0

<チェックポイント>
●南部が前月比17.9%増と急増

●住宅在庫水準は5.2カ月相当に低下、供給不足感高まる

●急増の南部は割安物件多く、住宅価格は13カ月ぶり前年割れ




 米商務省が25日発表した5月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比6.7%増の年率換算68万9000戸と、4月の同3.7%減(改定前は1.5%減)から増加に転じた。また、市場予想の66万6000戸も上回った。

 4月に北東部や中西部、南部の全米13州40地域を襲った大雪や洪水などの悪天候の影響が解消された他、住宅需要が旺盛の中で、中古住宅市場が供給不足のため、新築住宅市場に需要がシフトしたことが要因。地域別では全体の約6割を占め最も販売件数が多い南部が前月比17.9%増(前年比19.2%増)と、突出したことが大きい。対照的に全体の23%を占める西部が同8.7%減(同0.6%増)、北東部は同10%減(同16.3%減)、中西部は同横ばい(同40.3%増)となった。

 新築販売は大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」による暴風雨災害の悪影響が及んだ17年8月の同1.4%減の55万8000戸から回復基調が続いている。同11月には17年中の最高件数となる71万2000戸を記録した。その後、60万戸台前半にまで減速したものの、18年3月には67万1000戸(改定前は67万2000戸)と、健全な新築住宅市場の水準といわれる70万台に迫る勢いだ。4月は3カ月ぶりに減少に転じ上昇勢いが低下したが、5月は増加に転じ前年比も14.1%増と、17年9月以降9カ月連続で前年水準を上回っている。17年全体の販売件数61万3000戸(前年比9.3%増)も上回っている。

 ただ、過去3カ月の販売件数は、4月が前回発表時の66万2000戸から64万6000戸へ、3月は67万2000戸から67万1000戸へ、いずれも下方改定。2月は65万9000戸から66万3000戸に上方方改定されたが、3カ月合計では1万3000戸の下方改定となった。

 5月の新築住宅価格の中央値(季節調整前)は、前月比1.7%低下の31万3000ドルと、4月の同4.7%低下に続いて2カ月連続で低下し、17年4月の31万1000ドル以来13カ月ぶりの低水準となった。前年比でも3.3%低下と、4月の2.4%上昇から低下に転じた。前年を下回ったのは17年4月以来13カ月ぶりだ。

 また、販売価格帯をみると、比較的低価格の40ドル未満の販売比率は前月の66%から70%に上昇した一方で、40万ドル以上の高額物件は前月の34%から29%に低下した。これは低額物件が多く集中する南部の販売件数が急増したためだ。

 一方、5月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は強い住宅購入需要にもかかわらず、建築業者が資材コストの上昇や労働者不足などで住宅供給増は鈍く、前月比1%増(前年比10.3%増)の29万9000戸と、住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の66%の水準にとどまった。5月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準も5.2カ月相当と、4月の5.5カ月(改定前5.4カ月)相当や1年前の5.4カ月相当を下回り、依然として住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当を下回っている。

 労働者不足に直面している建築業者が税制改革の効果で需要の盛り上がりが見込まれるとはいえ、住宅ローン金利の加速という逆風の中、6月以降も新築住宅の建築が加速するかみていく必要がある。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社