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米5月住宅着工件数、前月比5%増の135万戸―市場予想上回る
2018-06-20 14:47:00.0
<チェックポイント>
●着工件数、集合住宅・一戸建て共に堅調
●建築許可件数、2カ月連続減―当分、深刻な住宅供給不足続く見通し
●一戸建て建築中件数16カ月続伸―4−6月期GDP押し上げる公算大
米商務省が19日発表した5月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比5.0%増の135万戸と、4月の同3.1%減の128万6000戸(改定前128万7000戸)から増加に転じ、07年7月以来約11年ぶりの高水準となった。また、市場予想の132万3000戸も上回った。これは2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)が同11.3%増の40万4000戸と高い伸びとなった一方で、主力の一戸建ても同3.9%増の93万6000戸と、17年11月以来6カ月ぶりの高水準となったため。
目先では、トランプ米大統領による鉄鋼・アルミニウムの輸入制限や高率関税の適用などで世界的な貿易摩擦が激化しているため、建築コストが急騰し、初めての住宅取得者層向けの手ごろな価格の一戸建て住宅の供給が困難となっていることが懸念材料だ。特に、米国は17年4月にカナダからの木材輸入に対し反ダンピング税を課したため、木材輸入価格が過去最高の水準となっており、木材価格の上昇で17年1月以降、住宅価格は9000ドルも高くなっている。その一方で建築用地と熟練労働者の確保が困難なため、建築コスト全体が高騰している。
5月着工件数発表の前日(18日)、住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す6月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表されたが、5月の70から68と、今年最低の水準となった。1年前の66を上回り全体の指数が好不況の境目を示す50を上回り堅調を維持しているものの、サブ指数のうち、半年先の業況感を示す期待指数は前月の77から76に低下した。この結果について、NAHBのランディ・ノエル会長は、「中古住宅の在庫不足や雇用者の増加などで一戸建て新築住宅への需要は依然として強く、今後数カ月、住宅市場は緩やかなペースで拡大が続くものの、カナダ材など輸入建築資材の価格高騰で、手ごろな価格の住宅供給が一段と難しくなっていることから、業況感が悪化した」と分析し、警戒を強めている。
過去2カ月(3月と4月)の着工件数はいずれも下方改定され、3月が133万6000戸から132万戸に7000戸に、4月も128万7000戸から128万6000戸に引き下げられた。
一方、先行指標である5月住宅建築許可件数は前月比4.6%減の130万1000戸と、4月の同0.9%減の136万4000戸(改定前は135万2000戸)に続いて2カ月連続で減少し、市場予想の134万3000戸を大きく下回った。ただ、前年比は8%増(1−5月累計は前年比8.9%増)と、堅調を維持しているとはいえ、当分、現在の深刻な住宅供給不足の状態が続く見通しだ。
ただ、一戸建ての完成住宅件数は5月が前月比11%増の89万戸と、4月の同7%減から増加に転じたことは住宅不足を緩和するので明るい材料。全体の完成件数はアパート(5世帯以上)が同14.1%減となったことから同1.9%増の129万1000戸となったが、4月の同3%増の126万7000戸(改定前125万7000戸)に続いて2カ月連続で増加した。
一戸建ての完成件数が増加した一方で、建築中件数も前月比0.2%増の51万5000戸と、17年2月以降16カ月連続で増加した。4−5月の建築中件数は月平均112万6000戸と、17年1−3月期の月平均112万戸を0.5%上回っており、4−6月期GDP(国内総生産)の住宅投資部門の押し上げに寄与する。
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提供:モーニングスター社




