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RBA、市場の予想通り政策金利を1.50%に据え置き−20会合連続
2018-06-05 15:32:00.0
<チェックポイント>
●「最近の豪ドル相場はやや弱含んだ」との前回文言を削除
●インフレ率は18年に2%上昇やや超えるとの見通しを維持
●金融政策据え置きが経済持続成長とインフレ目標達成に役立つとの判断維持
豪準備銀行(RBA)は5日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)を市場の予想通り、過去最低水準である1.5%に据え置くことを決めた。16年9月に据え置きに転じて以降、これで20会合連続の現状維持となる。市場ではRBAは19年半ばまで金融政策を維持すると予想している。
RBAが金融政策を据え置いた背景にはインフレ率が物価目標(2−3%上昇)を下回り、低水準が続いていることがある。オーストラリア統計局が4月24日に発表した最新のCPI(消費者物価指数)データでも1−3月期CPIは前年同期比1.9%上昇、5月16日に発表した1−3月期賃金物価指数も同2.1%上昇にとどまっている。
RBAは理事会後の声明文で、インフレの見通しについて、前回5月1日会合時と同様に、「インフレ率は低いままだ。労働コストの低い伸びや小売業界の競争激化によって、インフレはしばらく低水準で推移する可能性が高い」とした。
インフレ加速要因となる賃金の上昇率の見通しについても、「賃金の伸びは依然として低い。経済が強まるにつれて賃金が幾分上昇するものの、しばらくこうした(低い)状況が続く可能性が高い」と前回の会合で使った文言を残し、賃金上昇ペースの遅れがインフレ下ブレリスクとなっていることを改めて強調した。ただ、「今後は、経済が強まるにつれて徐々にゆっくりとしたペースで伸びが加速していく。われわれは18年に2%上昇をやや超えると予想している」との見通しは維持した。
その上で、前回会合時と同様に、「低金利はオーストラリア経済を引き続き下支えしていく。今後、失業率の低下が一段と進み、インフレ率が物価目標の水準に戻ることが予想されるが、緩やかなペースで進む。こうしたさまざまな判断材料に基づいて、われわれは金融政策を現状のまま維持することが、経済成長を持続的に安定させ、やがて物価目標を達成することに役立つと判断した」と述べている。
RBAは今回の声明文でも「豪ドル相場の上昇が進めば、景気回復やインフレ上昇ペースが予測より遅くなる」とし、豪ドル相場の上昇が輸入物価を抑制する一方で、輸出業者にとっては逆風となることへの懸念を示した一方、「ここ最近の豪ドル相場はやや弱含んでいる」との文言を削除。「豪ドルは依然として貿易加重平均では過去2年間の水準の範囲内にある」との文言は残した。
景気の先行きについては、前回会合時と同様、「豪州経済はまだ拡大を続けており、18年と19年は平均で3%増をやや超える見通しだ」とした。ただ、その一方で、「(経済見通しの)不安定要因の一つは家計消費だ。家計収入の伸びは緩やかで、家計債務は高水準にある」とし、前回会合時と同様、家計消費が景気下ブレリスクになるとの見方を示した。
雇用市場の見通しについては、前回会合時と同様に、「失業率の低下と労働市場参加者数の著しい増加を伴って、雇用は拡大している。17年の大半、失業率はほとんど変わらず約5.5%となった。先行指標は今後、失業率の一段の低下を伴って雇用が堅調に拡大していくことを示している」とした。しかし、今回の会合でも、「ここ数カ月の雇用の拡大ペースが緩やかになった」との文言を残し、先行きに懸念を示した。
最新のデータでは、4月の失業率は5.6%と、3月の5.5%からやや高まった。豪州の失業率は賃金上昇とインフレを急速に加速させるといわれる完全失業率(5%)には達していない。市場では賃金とインフレ率の伸びがいまだに弱いことから、19年半ばまで利上げは行われないと予想している。
次回会合は7月3日に開かれる予定。
提供:モーニングスター社




