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米5月雇用統計、非農業部門雇用者数前月比22.3万人増―市場予想上回る
2018-06-04 09:58:00.0
<チェックポイント>
●平均時給の伸び加速
●失業率は3.8%―18年ぶり低水準
●年内4回米利上げ観測強まる
米労働省が1日発表した5月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比22万3000人増となり、4月の同15万9000人増から3カ月連続で拡大し、市場予想の同19万人増を約3.3万人も上回った。
市場の関心を最も集めた労働者の平均時給は前月比の伸びが前月比0.3%増、前年比も2.7%増と、いずれも4月から伸びが加速。失業率は3.8%と、4月の3.9%から2カ月連続で低下2000年4月以来18年ぶりの低水準となった。
統計発表後、米国債の2・10・30年国債の利回りは1週間ぶりの高水準に上昇し、市場はFRB(米連邦準備制度理事会)が次回6月12−13日開催FOMC(米連邦公開市場委員会)での小幅利上げをほぼ完全に織り込んだ。また、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の先物市場でも12月利上げ確率が発表前の32%から36%に上昇し、利上げペースが年4回(3月に利上げしたので、あと6・9・12月の3回)に加速するとの見方がやや強まった。
雇用者数の内訳は、民間部門が前月比21万8000人増と、4月の同16万2000人増(前回発表時16万8000人増)を上回ったが、市場予想の同18万4000人増を3.4万人も上回った。
過去2カ月の改定値をみると、4月が前回発表時の前月比16万4000人増から同15万9000人増に下方改定されたが、3月は前回発表時の同13万5000人増から同15万5000人増に上方改定された。この結果、3−4月の2カ月間で計1万5000人の上方改定となった。
中・長期のトレンドをみると、過去3カ月間(3−5月)の月平均は17万9000人増と、4月時点の21万人3000増を下回り伸びが減速したが、年初来では20万3000人増と、17年(217万人増)の月平均18万1000人増や16年(234万人増)の同19万5000人増も上回っており、景気回復が持続安定的に進むために必要といわれる15万人増も超えており、今後、労働市場への参加者数の増大を十分吸収できるほど堅調が続いているといえる。
失業率は3.8%と市場予想の3.9%を下回り、18年ぶりの低水準となった。今回の失業率低下の背景には、単に失業者数が減少しただけでなく、労働力人口が4月の23万6000人減から増加に転じたことがある。
失業状態の深刻さを示す6カ月以上(27週間)の長期失業者数は、4月の129万3000人から5月は118万9000人へと、10カ月連続で減少した。この結果、失業者全体に占める長期失業者の比率も前月の20%から19.4%に低下し、前年同月の水準(24.2%)も下回った。雇用状況の厳しさが引き続き緩んでいることを示している。
雇用市場が堅調を維持する中、インフレや個人消費の見通しの判断材料となる賃金上昇率は、5月の1時間当たり平均賃金が前月比0.3%増の26.92ドルと、市場予想の同0.2%増や4月の同0.1%増から伸びが加速した。前年比も2.7%増と、4月の同2.6%増や市場予想の2.6%増を上回った。
一方、週平均労働時間は34.5時間と、4月の34.5時間と変わらず、市場予想とも一致したが、製造業の週平均労働時間(全従業員データ)は4月の41.1時間から40.8時間に減少。製造業の週平均の残業時間も4月の3.7時間から3.5時間に減少した。
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