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金融・経済ニュース

米4月中古住宅販売、前月比2.5%減の年率546万戸―市場予想下回る

2018-05-25 11:04:00.0

<チェックポイント>
●前年比では2カ月連続の減少

●住宅ローン金利上昇で住宅購入余力低下が懸念材料

●4月未販売住宅(在庫)は前月を上回る4カ月分となったが、依然供給不足

 NAR(全米不動産業協会)が24日発表した4月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比2.5%減の年率換算546万戸と3カ月ぶりに減少し、市場予想の557万戸を大きく下回った。住宅価格の急騰や住宅供給不足が響いた。

 また、季節要因を無視できる前年比も1.4%減と3月の同1.2%減に続いて2カ月連続の前年割れとなった。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅購入需要は強いものの、住宅供給が少ないため、需要に応えられないことが4月の住宅販売が鈍化した原因だ。住宅ローン金利が上昇しても健全な経済と雇用市場のおかげで住宅購入者は依然購入希望が強い。しかし、住宅供給不足がここ数年悪化しており、住宅価格も多くの住宅購入者の経済余力を上回っている」と分析している。

 地域別では全体の4割以上を占めウエートが最も大きい南部が前月比2.9%減(前年比2.2%増)の233万戸、また、主力の西部も同3.3%減(同0.8%減)の119万戸となり、足を引っ張った。西部が大きく落ち込んだのは住宅価格の高騰(前年比6.2%上昇)が原因とみられる。また、北東部も同4.4%減(同11%減)と落ち込んだ。中西部だけが同横ばいとなったが、前年比は3.0%減と、低水準が続いている。また、3月の販売件数560万戸は前回発表時と変わらなかった。

 市場が注目していた住宅供給の過不足感を示す4月末時点の未販売住宅(在庫)は前月比9.8%増の180万戸と4カ月連続で増加したが、前年比は6.3%減と、35カ月連続で前年水準を下回ったままで住宅供給は十分とはいえない。

 4月の中古住宅価格は深刻な住宅供給不足(住宅在庫は前年比6.3%減)に変わりがないことから、中央値で前月比3.2%上昇の25万7900ドルとなった。前年比も5.3%上昇と伸びが加速し、74カ月連続で前年水準を上回る高値水準が続いている。これは予算が限られた低・中所得の住宅購入者にとっては頭痛の種だ。主力の一戸建ても同様で、4月の住宅価格は前年水準より5.5%も高い25万9900ドルとなっている。

 深刻な住宅供給不足と価格上昇が続く中、初めて住宅を購入する新規住宅取得者の比率は4月が33%と、3月の30%や1月と2月の29%を上回り、17年7月以来9カ月ぶりの高水準となった。それでも1年前の34%や17年全体の34%、16年の35%を下回り、低水準となっている。新規住宅取得者の比率が低迷しているのは手ごろ感のある住宅を見つけにくいためで、住宅販売が伸び悩む要因ともなっている。

 一方、住宅購入者の経済余力に大きな影響を与える住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、4月は4.47%と、3月の4.44%や2月の4.33%、1月の4.03%、17年12月の3.95%を上回り、7カ月連続で伸びが加速している。16年の平均3.65%や17年の3.99%を上回り、13年9月の4.49%以来4年7カ月ぶりの高水準だ。また、今月24日時点では4.66%と、さらに加速しており、11年5月以来7年ぶりの高水準となっている。

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提供:モーニングスター社