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金融・経済ニュース

5月FOMC議事録、次回6月会合での利上げの可能性示す

2018-05-24 14:46:00.0

<チェックポイント>
●インフレ率は中期的に2%上昇をやや超過しても容認

●発表後は米株高・米債券安、ドル安・円高方向に

●年4回利上げの必要性示されず―金利先物市場では年4回利上げ確率が後退




 FRB(米連邦準備制度理事会)は23日公表したFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(5月1−2日開催分)で、市場が懸念した米景気の過熱については言及せず、インフレ見通しについても中期的にインフレ率が一定期間、物価目標を超えても容認できるとの考えを示した。その上で、金融政策については、「次回の利上げは近く行われる可能性が高い」と指摘し、次回6月会合での利上げの可能性を示した。しかし、年内の利上げ回数については大半の委員は年3回が好ましいとし、年4回に加速させる必要性は示されなかった。

 議事録の発表前、米株市場は売りが先行していたが、現地時間午後2時(日本時間午前3時)の議事録発表後は買い戻しが強まり、ダウ工業株30種平均は0.21%高で引けた。債券市場も長期金利の指標である10年国債が買われ、債券価格と反対方向に動く利回りは3.06%から2.99%に低下。外為市場ではドル相場が1ドル=111円02銭の高値水準から発表後に110円07銭とドル安・円高となった。

 5月1−2日のFOMC会合では、FRBは政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を現行の1.50%−1.75%のまま据え置くことが全員一致で決まったが、議事録では据え置きを決定したことについて、「FOMC委員は経済指標を見る限り、今後の経済の見通しを大きく変更するほどではないとの判断で一致した」と利上げを急ぐほどの景気過熱懸念はなかったことを示した。

 また、インフレについても、「ここ数四半期のGDP(国内総生産)伸び率が堅調で、インフレ率もやや高めで推移していることから、インフレ率はシメントリック(上下が対称)な物価目標の2%上昇近辺で推移することに自信を深めた」と述べ、「ここ数年、インフレ率は物価目標を下回ってきたが、今後も2%上昇近くで推移すると結論付けるのは尚早だ」とも指摘。過去6年間にわたって2%上昇を下回り続けてきたインフレ率がようやく物価目標にほぼ到達し、今後、中期的に2%上昇をやや超過しても一定期間、容認できる考えを示した。

 こうしたインフレ見通しに基づいて、FRBは金融政策についても、「多くの委員は、今後の経済指標が現在の経済見通しを変えることがなければ、金融緩和政策から抜け出すためのさらなる手段を近く取ることは適切となる可能性が高い。これは強い雇用市場を維持しインフレ率を2%上昇に持続的に戻すことに寄与する」と述べ、金利水準の正常化という観点から早ければ次回6月会合で今年2回目の利上げを実施する考えを示した。

 年内の利上げ回数については、議事録では市場の一部で予想されている年4回の必要性は示さなかった。議事録では、「すべての委員は金融政策の中期的見通しについて、金融政策の調整は経済見通しの進展やFRBの使命(物価の安定と雇用の最大化)に対するリスクに基づいて判断することを再確認した」と今後の雇用やインフレ率、景気などのデータを見ながら対応していく考えを示した。

 一部の委員は、「インフレ率は堅調な米経済を背景に2%上昇を超過する可能性が高い」と指摘したものの、議事録は、「一時的に2%上昇をやや超えることはシメントリックな物価目標と合致し、長期のインフレ期待を物価目標の水準で落ち着かせるのに役立つ」とも述べ、FRBの政策金利予測である年3回の考えを支持。FF金利先物市場でも年4回の利上げ確率は数日前の50%超から現在は約43%に後退している。一方、6月会合時での利上げ確率は95%、9月は100%を織り込んでいる。

<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社