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金融・経済ニュース

米4月住宅着工件数、前月比3.7%減の128万7000戸―市場予想下回る

2018-05-17 10:45:00.0

<チェックポイント>
●3月の反動でアパートやマンションが急減

●4月の大雪や洪水の影響で5月も悪化の恐れ

●建築中件数は15カ月連続プラス、4−6月期GDP押し上げへ




 米商務省が16日発表した4月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比3.7%減の128万7000戸にとどまり、市場予想の132万5000戸を下回った。主力の一戸建てはわずかながら増加に転じたが、3月に2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住宅が急増した反動が現れた。建築資材の高騰や建築用地と熟練労働者の確保が困難なため、住宅建築が抑制されている。

 着工件数の130万戸割れは2月以来2カ月ぶり。前年水準を10.5%上回っているが、それでも健全な着工水準といわれる150万戸の86%程度にとどまっている。市場の一部では足元の深刻な住宅供給不足の中で住宅需要が旺盛なことを考えると、200万戸−300万戸の着工件数が適切な水準との見方もある。

 一方、3月は131万9000戸から133万6000戸に1万7000戸上方改定された。2月の数値は129万5000戸から129万戸に5000戸下方改定されたが、2−3月として1万2000戸の上方改定となっている。この結果、1−4月累計では前年比9.0%増の40万6400戸となった。17年全体の2.5%増や16年の伸び(5.6%増)も上回ったことは、中古住宅市場の厳しい住宅不足状態が改善に向かう可能性を示す。

 4月は大幅増となった3月の反動によるところが大きく、低失業率や賃金の上昇に加え、住宅在庫不足や住宅価格の上昇で、市場は18年の住宅着工が引き続き拡大していくとみている。ただ、4月に北東部や中西部、南部の全米13州40地域を襲った大雪や洪水などの悪天候の影響が5月の統計に表れ数値が悪化する恐れがある。

 先行指標である住宅建築許可件数は前月比1.8%減の135万2000戸となったが、市場予想の135万戸を上回った。アパート(5世帯以上)が7.4%減の45万戸、一戸建ては0.9%増の85万9000戸となった。一戸建ての完成住宅件数は4.0%減の82万戸と、2カ月連続で減少した。全体の完成件数はアパート(5世帯以上)が18.7%増となったことから2.8%増の125万7000戸と、3月の5.1%減の122万3000戸から増加に転じている。

 一戸建ての完成件数は減少したが、建築中件数は前月比1%増の51万戸と、17年2月以降15カ月連続で増加し、全体の建築中件数も横ばいの112万4000戸と、3月までの8カ月続伸を維持した。これは17年1−3月期の月平均112万戸を0.4%上回り、4−6月期GDP(国内総生産)の住宅投資部門の押し上げに寄与する。

 15日発表の5月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は、前月の68から70に上昇した。これは4月に一部地域を襲った暴風雪の影響から脱したことによるもので、アナリスト予想の69や1年前の69も上回り業況感は回復している。サブ指数のうち、半年先の業況感を示す期待指数も前月と変わらずの77を維持した。全体の指数が依然として好不況の境目を示す50を依然上回り堅調を維持していることから、NAHBチーフエコノミストのロバート・デイツ氏は、「中古住宅の在庫不足や雇用者の増加などで一戸建て新築住宅への需要は依然として強く、今後数カ月、住宅市場は緩やかなペースで拡大が続く」と楽観的な見方を示している。

<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社