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米4月小売売上高、前月比0.3%増―市場予想と一致
2018-05-16 10:17:00.0
<チェックポイント>
●3月の前月比0.8%増から減速―自動車、家電、ヘルスケアなどの鈍化が主因
●3月と2月実績値を上方改定
●4−6月期GDP押し上げ観測強まる
米商務省が15日発表した4月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.3%増の4976億ドルと3カ月連続で増加した。自動車や家電、ヘルスケア、レストランなどの伸びが大幅に鈍化したため、3月の同0.8%増(改定前は同0.6%増)から伸びが減速したものの、市場予想とは一致した。
自動車・ガソリンなど値動きの激しい項目を除いたコア売上高は前月比0.4%増と、3月の0.5%増から伸びが減速したが、市場予想と一致した。実質的に個人消費は抑制されているものの、年初から回復し堅調を維持している。
内訳をみると、大幅に増加したのは月ごとに変動が激しいガソリンで、前月比0.8%増と、1月の同2%増以来3カ月ぶりの大幅増となり、3月の同0.3%増や2月の同0.5%増を上回った。これは価格上昇で売り上げが拡大したもの。
対照的に、月ごとに変動が激しい自動車・同部品が前月比0.1%増と減速した。これは3月が同2.1%増と6カ月ぶりの大幅増となった反動。このうち、自動車ディーラーも同0.2%増(3月は同2.2%増)となった。
この他では、オンライン小売は前月比0.6%増(3月は同0.9%増)に減速した一方で、百貨店は同0.2%増(同0.3%減)に加速した。家具販売は同0.8%増(同1.4%増)と、減速したものの、3カ月連続で増加し、堅調を維持。家電ストアは同0.1%減(同0.7%増)に減速。スポーツ・趣味・書籍・音楽関連用品も同0.1%減(同0.1%減)と、低迷した。
今回の統計では、全体の小売売上高から大幅に伸びが鈍化した自動車・同部品を除いても、前月比0.3%増と、3月の同0.4%増から緩やかな伸びとなった。市場予想の同0.5%増も下回り、思ったほど消費は強くない。ガソリンスタンドや自動車・同部品、建築資材、飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)も同0.4%増と、3月の同0.5%増を下回ったものの、市場予想とは一致した。
コア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっている。4月は前月比0.4%増と、伸びがやや減速したが、年初の弱い伸びから着実に回復してきていることから、市場ではGDPの3分2を占める個人消費は4−6月期GDPの押し上げに寄与するとみている。一部では4−6月期GDP伸び率は前期比年率換算で3%超増と、前期の同2.3%増を大幅に上回ると予想している。
今回の統計発表前、世界最大の先物取引所であるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の12月限のFF(フェデラル・ファンド)金利先物が2.21%となり、12月に今年4回目の利上げが実施される確率が51%に上昇した。また、次回6月会合時での利上げ確率は95%、9月は100%を織り込んでいる。4月の小売売上高が昨年暮れから着実に回復してきていることから、この見通しに変わりはない。
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