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米4月コアCPI、前月比0.1%上昇―市場予想下回る緩やかな伸び
2018-05-11 14:39:00.0
<チェックポイント>
●コア指数、家賃・宿泊費の伸びの鈍化が影響
●平均賃金伸び悩み、コアインフレ率は緩やかな伸びにとどまる
●全体指数、エネルギーと食品の上昇で伸び加速も予想下回る
労働省が10日発表した4月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視するコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.1%上昇と、3月の同0.2%上昇から減速し、市場予想(0.2%上昇)も下回った。
前年比は2.1%上昇と、3月と変わらず、市場予想(2.2%上昇)を下回った。FRBの物価目標(2%上昇)を2カ月連続で上回ったが、市場ではこれまでCPIの伸びを抑制してきた携帯電話サービス料金の値下げ競争の影響が3月以降は弱まるため、コアCPIの伸びが高まると予想していた。携帯電話料金は17年2月ごろから値上がりしており、値引きサイクルから抜け始めている。
今回のCPI統計をみると、コアインフレ率の対前年比の伸びが前月と変わらなかった一方で、4日に発表された4月雇用統計で賃金(平均時給)上昇率の伸びも前年比2.6%増と、3月と変わらず、市場予想(同2.7%増)を下回ったことから、コアインフレ率を差し引いた実質賃金の伸びは0.5%増と依然弱い伸びのまま。FRB(米連邦準備制度理事会)は今後の利上げに慎重にならざるを得ない見通しだ。
コアCPIが前月比で減速したのは、最も大きいウエート(CPI全体の40%超)を占める賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)で、前月比0.3%上昇と、3月の同0.4%上昇から伸びが鈍化したことが大きい。
また、CPI全体指数(季節調整後)は、主にガソリンを中心としたエネルギーと食品の伸びが高い伸びを示したことから、前月比0.2%上昇と、3月の同0.1%低下から上昇に転じたものの、市場予想の同0.3%上昇を下回った。一方、前年比は2.5%上昇と、3月の同2.4%上昇から伸びが加速し、17年2月の2.7%上昇以来1年2カ月ぶりの高い水準となった。エネルギー全体が同7.9%上昇(3月は同7%上昇)、このうちガソリンが同13.4%上昇(同11.1%上昇)、重油は同22.6%上昇(同20%上昇)、また、食品も3月の同1.3%上昇から同1.4%上昇へと、伸びが加速した。
提供:モーニングスター社




