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金融・経済ニュース

米4月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比16.4万人増―市場予想下回る

2018-05-07 09:37:00.0

<チェックポイント>
●製造・建設・サービス業で伸び加速

●失業率は17年ぶり低水準の3.9%に低下

●平均時給は前月比0.1%増に伸び鈍化

 米労働省が4日に発表した4月雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比16万4000人増となり、市場予想の19万人増を下回った。北東部を襲った暴風雪の悪影響を受けた3月の13万5000人増から回復したが、2月の32万1000人増には及ばなかった。

 過去3カ月の改定値をみると、3月が10万3000人増から13万5000人増に上方改定され、2月は32万6000人増から32万4000人増にやや下方改定された。1月は17万6000人増で変わらなかった。この結果、1−3月の3カ月間で計3万人の上方改定となった。

 中・長期のトレンドをみると、過去3カ月間(2−4月)の月平均は20万8000人増となり、前回3月時点(1−3月)の月平均である21万人2000増を約2%下回り伸びが減速したが、17年(217万人増)の月平均18万1000人増や16年(234万人増)の月平均19万5000人増を上回っている。また、景気回復が持続安定的に進むために必要といわれる15万人増も大幅に上回っており、今後、労働市場への参加者数の増大を十分吸収できるほど堅調が続いているといえる。

 一方、市場の関心を集めた労働者の平均時給は前月比0.1%増と前月の0.2%増から伸びが鈍化した。前年比の伸びは2.6%増と下方改定後の前月と変わらず、依然さえない状況が続いている。

 失業率は3.9%と、3月の4.1%から低下し、市場予想の4%をさらに下回りサプライズとなった。これは2000年12月(3.9%)以来17年ぶりの低水準で、足元の経済がしっかりしていることを示す。

 また、広義の失業率(狭義の失業者数に仕事を探す意欲を失った労働者数と経済的理由でパート労働しか見つからなかった労働者数を加えた失業率)は3月の8%から7.8%に低下し、1年前の8.6%を大幅に下回った。これは01年5月(7.5%)以来約17年ぶりの低水準。また、正規雇用をあきらめてやむを得ずパート労働者となった数も3月の501万9000人から498万5000人と、2カ月連続で減少した。

 雇用市場は全体的に堅調を維持しているものの、景気、特に個人消費の見通しの判断材料となる賃金上昇率(前月比)は前月を下回り、市場予想も下回った。4月の1時間当たり平均賃金(全従業員データ)は前月比0.1%増の26.84ドルと、市場予想の0.2%増や3月の0.2%増から伸びが減速した。前年比は2.6%増と、3月の2.6%増と変わらず、市場予想の2.7%増を下回り、低失業率で健全な経済状況でみられる3.5−4%増を依然として下回っている。

 ニューヨーク・タイムズ紙が4日付紙面でオンライン就職サイトのジップリクルーターの主任エコノミスト、キャサリン・バッレラ氏を引用して伝えたように、4月雇用統計で非農業部門雇用者数や平均賃金の上昇が抑制された背景には、企業経営者が米中貿易摩擦や地政学リスクによる原油高、トランプ米大統領による米鉄鋼・アルミニウム輸入制限、さらには米国が4月初めに発動したロシアのアルミ地金生産で世界最大手UCルスアルへの対ロ経済制裁でアルミニウム相場が急騰するなどコモディティー(国際相場商品)の大幅な価格上昇といった経営リスクに直面して、投資や雇用を控えている可能性があるという見方がある。

 製造業では1−3月期に計7万3000人の新規雇用が見られたが、今後、雇用が抑制される恐れがある。

<関連銘柄>
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 iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、
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提供:モーニングスター社