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金融・経済ニュース

RBA、市場の予想通り政策金利を1.50%に据え置き―19会合連続

2018-05-01 16:19:00.0

<チェックポイント>
●18−19年の経済成長率は平均3%増をやや超えると予想

●豪ドル高懸念はやや後退

●ここ数カ月は雇用拡大ペースが緩やかになった―先行き懸念示す




 豪準備銀行(RBA)は1日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)を市場の予想通り、過去最低水準である1.50%に据え置くことを決めた。16年9月に据え置きに転じて以降、これで19会合連続の現状維持となる。市場ではRBAは19年まで金融政策を維持すると予想している。

 RBAが金融政策を据え置いた背景にはインフレ率が物価目標(2−3%上昇)を下回り、依然低水準が続いていることがある。オーストラリア統計局が4月24日に発表した1−3月期CPI(消費者物価指数)は前年同期比1.9%上昇となった。

 RBAは金融政策決定会合後に発表した声明文で、インフレの見通しについて、前回4月3日の会合時と同様に、「インフレ率は依然として低い。CPIはコア指数とともに2%上昇をやや下回っている。労働コストの低い伸び、特に小売業界の競争激化によって、インフレはしばらく低水準で推移する可能性が高い」とした。

 また、インフレ加速要因となる賃金の上昇率の見通しについても、「雇用市場の改善が進んでいるにもかかわらず、賃金の伸びは依然として低い。しばらくこうした状況が続く可能性が高い」と、前回の会合で使った文言を残し、賃金上昇ペースの遅れがインフレ下ブレリスクとなっていることを改めて強調した。ただ、「今後は、われわれの予測では経済が強まるにつれて徐々にゆっくりとしたペースで伸びが加速していく。18年に2%上昇をやや超える」との見通しは維持した。

 その上で、前回会合時と同様に、「低金利はオーストラリア経済を引き続き下支えしていく。今後、失業率の低下が一段と進み、インフレ率が物価目標の水準に戻ることが予想されるが、緩やかなペースで進む。こうしたさまざまな判断材料に基づいて、RBAは金融政策を現状のまま維持することが、経済成長を持続的に安定させ、やがて物価目標を達成することに役立つと判断した」と述べている。

 また、RBAは今回の声明文でも「豪ドル相場の上昇が進めば、景気回復やインフレ上昇ペースが予測より遅くなる」とし、豪ドル相場の上昇が輸入物価を抑制する一方で、輸出業者にとっては逆風となることへの懸念を示した。しかし、「ここ最近の豪ドル相場はやや弱含んでいる」との文言を付け加え、豪ドル高への懸念がやや低下したことを示した。

 景気の先行きについては、「豪州経済は依然、拡大を続けており、18年と19年は平均で3%増をやや超える見通しだ」とし、前回会合時で、「18年の成長率は前年の伸び(2.4%増)を上回る」とした経済見通しを上方修正した。ただ、その一方で、「(経済見通しの)不安定要因の一つは家計消費だ。家計収入の伸びは緩やかで、家計債務は高水準にある」とし、前回会合時と同様、家計消費が景気下ブレリスクになるとの見方を示した。

 さらに、雇用市場の見通しについては、前回会合時と同様に、「失業率の低下と労働市場参加者数の著しい増加を伴って、雇用は拡大している。17年の失業率は低下したが、ここ数カ月間は約5.5%で落ち着いている。先行指標は今後、失業率の一段の低下を伴って雇用が堅調に拡大していくことを示している」とした。しかし、「ここ数カ月の雇用の拡大ペースが緩やかになった」との文言を付け加え、先行きに懸念を示した。豪州の失業率は賃金上昇とインフレを急速に加速させるといわれる完全失業率(5%)に依然達していない状況だ。

 次回会合は6月5日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社