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米3月住宅着工件数、前月比1.9%増の131万9000戸―市場予想上回る
2018-04-18 09:58:00.0
<チェックポイント>
●アパートやマンションが急増
●一戸建ての減少は一時的か
●春の住宅市場は緩やかながら拡大との見方
米商務省が17日発表した3月住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比1.9%増の131万9000戸と、2月の同3.3%減の129万5000戸から増加に転じ、市場予想の126.4万−126.8万戸を上回った。
主力の一戸建ては3カ月ぶりに減少に転じたが、2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住が急増した。NAHB(全米住宅建設業者協会)では一戸建ての減少は一部地域で暴風雪の影響が続いたもので一時的とみており、住宅市場の先行きには楽観的な見方を維持している。
一戸建ては前月比3.7%減の86万7000戸と、2月の同0.1%増から3カ月ぶりに減少に転じたが、前年比は5.2%増、1−3月期累計では前年比7.0%増、また、同期間の月平均も88万9000戸となっており、世界金融危機(07年12月−09年6月)以降のピークに近い高水準を維持した。
一戸建ては、完成件数も冬の天候悪化の影響で前月比4.7%減の84万戸となった。短期的には一戸建て住宅の在庫不足感が強まり、住宅価格を押し上げる要因となる。また、住宅ローン金利が上昇傾向にあるため、一戸建ての住宅着工は18年半ばまで緩やかなペースが続く可能性があり、住宅在庫の供給懸念もしばらく続く可能性がある。フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利は4月12日時点で4.42%と、3月の4.40%をやや下回ったが、依然4年ぶりの高水準で1年前の4.08%を上回り伸びが加速している。
ただ、1月の実績値は前回発表時の132万9000戸から133万9000戸に、2月も123万6000戸から129万5000戸に、いずれも上方改定され、1−3月累計では前年比8.0%増の28万8600戸となった。17年全体の2.5%増や06年の5.6%増を上回っており、住宅不足状態が改善に向かう可能性がある。
先行指標である3月の住宅建築許可件数は、前月比2.5%増の135万4000戸と2月の4.0%減から増加に転じ、市場予想の131万5000戸を上回った。前年比も7.5%増と堅調を維持している。
5世帯以上のアパートが22.9%増(2月は14.8%減)の47万3000戸に急増した。また、前年比も19.1%増と堅調が続いている。主力の一戸建ては前月比5.5%減(前年比1.7%増)の84万戸と落ち込んだが、1−3月累計では前年比5.3%増と堅調を維持した。
一戸建ての建築中件数は前月比0.2%増の50万4000戸と増加傾向を示し、全体の建築中件数も0.3%増の112万5000戸と、8カ月連続で増加したのは明るい材料だ。これは17年10−12月期の月平均110万4000戸を2%上回り、1−3月期GDP(国内総生産)の住宅投資部門を押し上げGDP全体の伸び率に寄与する。
16日に発表された4月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は、前月の70から69と4カ月連続で低下し、業況感が後退した。サブ指数のうち、半年先の業況感を示す期待指数も前月の78から77に低下している。全体の指数が好不況の境目を示す50を上回っていることや、4月の指数の低下は一部地域での暴風雪の影響による一時的なものと見られることから、市場は「春の住宅購入シーズンに入れば、住宅市場は緩やかながら拡大していく」(NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・デイツ氏)と楽観的。ただ、建築業界は依然、住宅ローン金利の上昇や住宅用地の確保が依然困難な状況にあること、建築資材コストの上昇が懸念材料となっている点は留意したい。
<関連銘柄>
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