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金融・経済ニュース

米3月コアCPI、前月比0.2%上昇―市場予想と一致

2018-04-12 10:08:00.0

<チェックポイント>
●家賃・宿泊料や医療費が上昇

●前年比では携帯電話料金のマイナス幅縮小で伸び加速

●実質賃金の伸び弱く年内3回の利上げ予測変わらず




 米労働省が11日発表した3月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.2%上昇と2月と同水準の伸びとなり、市場予想と一致した。

 最も大きいウエート(CPI全体の40%超)を占める賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)が前月比0.4%上昇と、2月の0.2%上昇の2倍の伸びとなった。特に、シェルター価格を構成する帰属家賃(持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして家賃で評価したもの。持家に住んでいる人は自ら不動産業を営み、自ら家賃を支払っていると仮定)は0.3%上昇(2月は0.2%上昇)に加速した。また、医療費も2月の横ばいから0.5%上昇、携帯電話サービス会社間の料金値下げ競争が激しい携帯電話料金も0.2%上昇(2月は0.5%低下)と前月から反転した。

 反対に伸びが鈍化したのは新・中古車で、それぞれ横ばいと0.3%低下となった。レンタカーや自動車保険などの運輸サービスも0.2%上昇(2月は1.0%上昇)と伸びが急減速した。

 コアCPIの前年比は2.1%上昇と、2月の1.8%上昇から伸びが加速し、17年2月の2.2%上昇以来1年1カ月ぶりの高い伸びとなった。これは前年比で自動車保険が8.9%上昇と、前月に続いて高い伸びが続いている他、イエレン前FRB議長が指摘していた携帯電話サービス会社の料金値下げ競争を反映した携帯電話料金が2.4%低下と2月の9.4%低下からマイナス幅が急速に縮小したためだ。

 コアCPIの対前年比伸び率はFRBの物価目標(2%上昇)を上回りデフレ脱却に向かって動き出したといえる。市場ではこれまでCPIの伸びを抑制してきた携帯電話サービス料金の値下げ競争の影響が3月以降は弱まるため、3月のコアCPIの伸びが加速すると予想していた。携帯電話料金は17年2月ごろから上昇し、値引きサイクルから抜け始めている。

 今回のCPI統計をみると、コアインフレ率の伸びが前月と変わらず、9日に発表された3月雇用統計で賃金(平均時給)上昇率の伸びが2月の前年比2.6%増から同2.7%増に加速したものの、市場の予想通りで、インフレ率を差し引いた実質賃金の伸びが0.3%増と弱いことからFRBは今後の利上げに慎重にならざるを得ない見通しだ。

 なお、CPI全体指数(季節調整後)は、主にガソリンを中心としたエネルギー価格の下落と食品の伸びが小幅にとどまったことから、前月比0.1%低下と、2月の同0.2%上昇から低下に転じた。一方、前年比では2.4%上昇と、2月の2.2%上昇から伸びが加速した。エネルギー全体が前年比7.0%上昇(2月は7.7%上昇)、ガソリンが11.1%上昇(同12.6%上昇)、重油は20.0%上昇(同20.7%上昇)となっている。

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提供:モーニングスター社