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米2月新築住宅販売、前月比0.6%減の61.8万戸―市場予想下回る
2018-03-26 10:32:00.0
<チェックポイント>
●暴風雪の影響なくなり南部など回復も、西部などが大幅減
●1月分や17年12月分は上方改定も、トレンドは伸び鈍化傾向
●金利や価格上昇で今後の購入にブレーキも
米商務省が23日発表した2月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比0.6%減の年率換算61万8000戸と3カ月連続で減少し、市場予想の62万戸を下回った。市場では、前月に北東部と南部を襲った暴風雪の影響がなくなると期待されていた。地域別では全体の55%を占める南部が9.0%増、北東部が前月比19.4%増と回復したが、南部に次いで販売件数が多い西部が同17.6%減、中西部も同3.7%減となり足を引っ張った。
同時に、1月分が前回発表時の59万3000戸から62万2000戸へ、17年12月分は同64万3000戸から65万3000戸に、と2カ月間で計3万9000戸上方改定されているが、過去3カ月(17年12月−18年2月)の月平均販売件数(季節調整後)は63万1000戸と、前3カ月(17年11月−18年1月)の同66万2000戸を4.7%下回り、トレンドとしては販売の伸びが鈍化している。17年11月は71万1000戸と、17年の最高件数を記録しているが、米経済がリセッション(景気後退)入りした07年12月時点の64万1000戸を下っており、健全な新築住宅市場の水準といわれる70万戸から遠ざかったことは懸念材料だ。
住宅ローン金利は、フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると4.33%と、1月の4.03%や17年12月の3.95%を上回り5カ月連続で伸びが加速した。16年の平均3.65%や17年の3.99%を上回り、過去最高を記録した14年8月の4.34%以来3年半ぶりの高水準で、今後は新規住宅取得者の住宅購入にブレーキがかかる恐れがある。
また、新築住宅価格の中央値(季節調整前)は、前月比0.6%上昇の32万6800ドルと、1月の4.5%低下から3カ月ぶりに上昇に転じた。これは30万ドル以上の高額物件の販売比率が前月の56%から57%に上昇したためだ。その一方で30ドル未満の比率は44%から43%に低下している。前年比も9.7%上昇と、1月の3.0%上昇から上昇幅が拡大している。
一方、2月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比2.0%増の(前年比16%増)の30万5000戸と、09年3月(31万戸)以来8年11カ月ぶりの高水準となり、住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の68%に近づいた。旺盛な住宅購入需要を受けて、建築業者が住宅供給を加速したためで、2月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準も5.9カ月相当と、1月の5.8カ月(改定前6.1カ月)相当を上回り、17年8月(6カ月)以来6カ月ぶりの高水準となった。
住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当に接近したが、内訳をよく見ると、前月比で6000戸増となったものの、着工前が3000戸増、建築中も3000戸増で、完成住宅は横ばいとなったことから供給不足がすぐに緩和し住宅価格の下落に寄与するのはこれからだ。また、今後も労働者不足に直面している建築業者が、税制改革の効果で需要の盛り上がりを見込んで新築住宅の建築を引き続き加速させるかどうか見る必要がある。
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提供:モーニングスター社




