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金融・経済ニュース

FOMC、市場予想通り0.25ポイント利上げを決定―メンバー全員一致

2018-03-22 10:45:00.0

<チェックポイント>
●徐々に緩やかな利上げ継続で景気が緩やかに拡大し雇用市場も堅調続くと判断

●年内4回の利上げ観測やや後退

●トランプ大統領の税制改革の影響や貿易戦争懸念に言及せず

 FRB(米連邦準備制度理事会)は21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、市場の予想通り、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げて1.50−1.75%にすることを全員一致で決めた。

 FRBは17年の3月、6月、12月に利上げしており、15年12月から数えて6回目の利上げとなる。18年もあと2回の利上げが見込まれている。

 市場が注目していた18年第1回目の利上げを含め年内3回以上に利上げペースを加速させる可能性については、FOMC後の声明文で、「インフレ率は、“今後数カ月”は加速し、中期的に物価目標の2%上昇で安定する」とし、前回1月会合時点の「年内加速」から「今後数カ月加速」にトーンダウン。その上で、インフレリスクについては、「経済見通しに対する直近のリスクはほぼ均衡していると思われる」と前回FOMC時の文言を据え置き。これにより、年内利上げ回数4回の見方はやや後退した。

 インフレの現状認識については、「インフレ率はコアインフレ率も引き続き低水準が続いている。10年物国債と10年物物価連動債との利回り差(スプレッド)が上昇したが依然低水準で、インフレ期待もほとんど変化していない」としている。

 景気の現状認識について、「ここ数カ月、雇用の増加は力強く、失業率は低水準が続いている」と述べ、前回会合時と変わらなかったが、「家計支出と企業の設備投資の伸びは10−12月期に比べて“緩やか”となっている」とし、前回会合時の「堅調」から「緩やか」にトーンダウンした。

 一方、今後の景気見通しについては前回会合時と同様に、「FRBが徐々に利上げすることが正当化されるほどに米経済は拡大する」との見解を維持した。市場の関心は、17年12月にトランプ米大統領が今後10年間で1.5兆ドルの大規模な法人や個人の所得税減税によって景気刺激に動き出すとの大統領令に署名し、米経済は18年から数年間は3%の成長率が続くとの見方がある中、減税が経済成長を加速するかどうか、また3月初めに発動した鉄鋼・アルミニウム輸入制限で世界的な貿易戦争に発展する懸念についてのFRBの見解だったが、それらの言及はなかった。

 FOMCの投票メンバー以外を含む16人の会合参加者による最新の経済予測は、利上げ見通し(中央値)が18年に3回と、前回12月予測時点と変わらなかったが、19年は3回(12月予測時点は2回)に引き上げられた。そのころのFF金利誘導目標はFRBがニュートラルな金利水準とする2.90%(前回は2.80%)になるとしている。また、20年の利上げ予測は2回(前回も2回)に据え置かれた。全体的に見ると利上げは19年まで積極的に行われ、20年以降は年2回程度に落ち着く見通し。利上げ回数は0.25ポイントの小幅利上げを1回分として計算している。また、政策金利の予測については18年が2.10%(前回と同じ)、19年は2.90%(前回は2.70%)、20年は3.40%(同3.10%)、長期予測は2.90%(同2.80%)となっており、19年と20年、長期予測が引き上げられた。

 景気見通しは、長期見通し(5−6年先)のGDP(国内総生産)潜在成長率は1.8%増(前回と変わらず)で、18年は2.7%増(前回は2.5%増)、19年は2.4%増(同2.1%増)、20年は2.0%増(前回と変わらず)と、18年と19年が上方修正された。失業率もFRBが最大雇用の達成された水準とみる長期目標が4.5%(前回は4.6%)に引き下げられ、18年は3.8%(同3.9%)、19年は3.6%(同3.9%)、20年は3.6%(同4.0%)と、いずれも下方改定された。

 次回のFOMC会合は5月1−2日に開かれる予定。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社