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米2月中古住宅販売件数、前月比3.0%増の年率554万戸―市場予想上回る
2018-03-22 09:31:00.0
<チェックポイント>
●住宅価格の伸び加速も強い住宅需要が支えに
●在庫は増加も依然低水準
●北東部の悪天候で3月販売件数は落ち込む可能性高い
NAR(全米不動産業協会)が21日発表した2月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比3.0%増の年率換算554万戸と3カ月ぶりのプラスとなり、市場予想の540万戸を大幅に上回った。住宅価格の伸びは加速したものの、強い住宅需要に支えられた。
また、季節要因を無視できる前年比も1.1%増と、前月(1月は前年比4.8%減の538万戸)から急回復した。17年12月と1月が2カ月連続で減少したのは主に天候悪化(北東部と南部を襲った暴風雪)によるものだが、2月はこの一時的要因がなくなった。全体の4割以上を占める南部は前月比6.6%増(前年比3.4%増)の241万戸と1月の1.3%減から回復した。ただ、北東部は12.3%減(7.2%減)の64万戸だった。
住宅供給の過不足感を示す2月末時点の未販売住宅(在庫)が前月比4.6%増の159万戸と、2カ月連続で増加したが、前年比は8.1%減と、33カ月連続で前年水準を下回った。2月の中古住宅価格も中央値で前月比0.4%上昇の24万1700ドルと小幅ながら伸びており、前年比も5.9%上昇と賃金上昇率(2.6%増)の2倍もの高い伸びで、72カ月連続で前年水準を上回っている。住宅の住み替えよりもリフォームを選択する住宅所有者も多い。初めて住宅を購入する新規住宅取得者の比率は2カ月連続で29%にとどまった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅ローン金利の加速や住宅在庫不足の状況でも住宅購入の契約に向かうペースが1年前よりも1週間早まっている(購入需要が依然強い)ことから、中古住宅市場ではかなり大幅な住宅供給が必要になっている」と分析。 2月の統計結果については、「南部と西部の増加が寄与した。18年初めは強い米経済と雇用市場で住宅購入意欲が高まっている。ただ、住宅価格上昇が加速している。住宅供給がまだ低水準のため、手ごろな価格の住宅が見つけにくくなっている」と懸念を示す。
また、同氏は「1月は暴風雪で北東部と中西部の中古住宅販売保留件数が低調となり、1月の中古販売件数の減少につながった。北東部は3月も大規模な暴風雪に襲われたことから一時的に中古住宅の販売件数が落ち込む可能性が高い」と、販売件数の先行きの見通しを悲観的に見ている。
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