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米2月小売売上高、前月比0.1%減―市場予想に反して3カ月連続減少
2018-03-15 09:28:00.0
<チェックポイント>
●自動車・ガソリン販売の落ち込みが影響
●コア小売売上高、前月比0.2%増
●FRBによる年内利上げ回数が3回以上の見方は後退
米商務省が14日発表した2月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.1%減の4920億ドルとなり、市場予想の0.3−0.4%増に反して3カ月連続の減少となった。市場ではトランプ米大統領の大規模減税を柱とした税制改正による消費拡大効果を期待していたが、予想を裏切る結果となった。
2月小売売上高の減少は、主に自動車とガソリンの販売が大幅に減少したことによるもの。特に自動車は4カ月連続で減少しており深刻な状況だ。一方、自動車・ガソリンなどを除いたコア売上高は前月比0.2%増(1月は0.1%増)となった。
内訳をみると、大幅に落ち込んだのは自動車・同部品で0.9%減(1月も0.9%減、17年12月は0.2%減)と17年11月(1.0%減)以降4カ月連続の減少となった。このうち、自動車ディーラーも0.9%減(1月は0.7%減)となっている。自動車の落ち込みは、17年9月の大型ハリケーン被害でフロリダ州とテキサス州で新車への買い替え需要が急増した反動減がまだ続いているとみられる。また、ガソリンスタンドもガソリン価格の低下で1.2%減(1月は1.9%増)と減少に転じた。
自動車とガソリン以外ではオンライン小売が1.0%増(1月は0.9%減)に加速したが、対照的に百貨店は0.9%減(0.9%増)と急減速し、家具販売も0.8%減(0.3%減)と落ち込んだ。家電ストアは0.1%減(1.1%増)、アパレルも0.4%増(0.9%増)と伸びが減速した。一方、堅調な住宅建築需要に支えられている建築資材・園芸は1月の暴風雪の悪影響を脱し同1.9%増(1.7%減)、スポーツ・趣味・書籍・音楽関連用品も2.2%増(1.5%減)と1月の下落から持ち直した。
また、今回の統計では、全体の小売売上高から減少した自動車・同部品を除くと、前月比0.2%増となり、1月の0.1%増を上回ったが、市場予想の0.4%増は下回った。ガソリンスタンドや自動車・同部品、建築資材、飲食レストランを除いた“コア小売売上高”(コントロール・グループ)も0.1%増と1月の横ばいを上回ったが、市場予想の0.5%増を下回った。
コア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標だが、伸びが緩やかなことから、年率3%増の成長が予想されている1−3月GDP伸び率を抑制する見通しが強まった。また、全体の小売売上高が3カ月連続で減少し、コア売上高も緩やかとなったことからFRB(米連邦準備制度理事会)による今年の利上げ回数が3回以上の速いペースになるとの見方は後退した。
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