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金融・経済ニュース

RBA、政策金利を1.50%のまま据え置き−16会合連続

2018-02-06 17:50:00.0

<チェックポイント>
●今後数年間のGDP伸び率見通しを「3%増をやや上回る」に上方修正

●インフレ率は18年に2%上昇をやや超えると予想

●賃金の伸びは依然として弱い状態続く可能性高い




 豪準備銀行(RBA)は6日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)を市場の予想通り過去最低水準である1.50%のまま据え置くことを決めた。16年9月に据え置きに転じて以降、これで16会合連続の現状維持となる。

 RBAは会合後に発表した声明文で、景気の先行きについて、「今後数年間のGDP(国内総生産)伸び率は平均で3%増をやや上回るペースで拡大していくとみられる」とし、17年12月の前回会合時の「平均でおよそ3%増」からやや景気見通しを上方修正した。ただ、「経済見通しで先行き不透明となっているのは家計消費だ。家計収入の伸びが鈍化しており、家計債務も高水準となっている」と前回会合と同様、家計消費が景気下ブレリスクになるとの見方を示した。

 また、雇用市場の見通しについても、前回会合時と同様に、「17年全体にわたって雇用は強い伸びとなっており、失業率も低下している。雇用は全国的に拡大しており、労働市場への参加者も増大している」とした。しかし、「賃金の伸びは依然として弱く、しばらくこうした状況が続く可能性が高い。その一方で、熟練労働者の確保が困難になっている」と懸念を示した。

 インフレの見通しについては、前回とほぼ同様に、「インフレ率は依然として低い。CPI(消費者物価指数)はコア指数とともに2%上昇をやや下回っている。労働コストの低い伸びや特に小売業界の競争激化によって、インフレはしばらく低い水準で推移する可能性が高い。しかし、今後は、RBAの予測では経済が強まるに連れて徐々にゆっくりとしたペースで伸びが加速していく。RBAは18年に2%上昇をやや超えると予想している」とした。

 ただ、前回の声明文にはなかった「労働コストの低い伸びや特に小売業界の競争激化によって、インフレはしばらく低い水準で推移する可能性が高い」との文言や、インフレ見通しについても「18年に2%上昇を超える」との文言が新たに追加された。

 その上で、前回とほぼ同様に、「低金利はオーストラリア経済を引き続き下支えしていく。今後、失業率が一段と低下し、インフレ率が物価目標の水準に戻ることが予想されるが、緩やかなペースで進む。こうしたさまざまな判断材料に基づいて、RBAは金融政策を現状のまま維持することが、経済成長を持続的に安定させ、やがてインフレ目標を達成することに役立つと判断した」と述べている。

 今回の声明文では、「今後、失業率が一段と低下し、インフレ率が物価目標の水準に戻ることが予想されるが、緩やかなペースで進む」との文言が追加されており、インフレ上昇ペースが鈍いとの見方を示した。また、RBAは豪ドル相場の上昇が輸入物価を抑制し、輸出業者に逆風となるとの懸念を示した。RBAは今回の声明文でも前回会合時に引き続き、「豪ドル相場の上昇が進めば、景気回復やインフレ上昇ペースが予測より遅くなる」とし、また、「今後数年間は豪州の貿易は低下していく」と指摘。豪ドル高が依然として景気とインフレの先行き懸念になっているとの見方を示した。

 次回会合は3月6日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社