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金融・経済ニュース

英中銀、独自の新仮想通貨を18年内導入か

2018-02-05 13:24:00.0

 英紙デイリー・テレグラフは17年12月30日付で、イングランド銀行(英中銀、BOE)がインターネット上で取引が可能な仮想通貨ビットコインと似たBOE独自の仮想通貨を早ければ年内にも創設するというスクープ記事を報じた。その狙いについて、同紙は「BOE内に設置された調査チームが英ポンドとリンクした仮想通貨の導入の可能性について調査している」とし、「もし導入のゴーサインが出れば、BOEが発行する仮想通貨(デジタル通貨)がロンドンの金融街(シティ)の大手銀行の従来の銀行業務を革新的に変革させることになる」と伝えた。

 この革新的な変革とは何を意味するのか。同紙は「BOEの本来の目的は英ポンドの裏付けがある新デジタル通貨を世界各国の中央銀行との資金決済に利用すること」としたが、「BOEの新しいデジタル通貨は、当初は中銀間の決済に使用が限定されても、遅かれ早かれ一般社会に広がり英国市民の預金をデジタル化してBOEに預けることを認めるだろう」という。

 例えば、数十万ポンド、あるいは100万ポンド以上もの高額な住宅購入の支払いもBOEのデジタル通貨を使えば10億分の1秒という超高速でどんなに多額でも資金決済を完了してしまう。これでは送金完了までに最短でも1日以上かかるリテールバンキング(個人や中小企業を対象とした小口金融)は役割を失うことになる。

 BOEの調査チームは15年2月に設置され、17年夏にはビットコインなどの仮想通貨と同じブロックチェーン技術を使ってデジタル決済の技術試験に成功しており、年内に調査結果を出す予定だ。すでにマーク・カーニーBOE総裁は17年12月に一部の中銀とデジタル通貨を使った決済について協議しており、18年も引き続き協議を行う方向で話が進んでいる。

 BOEにとって課題はビットコインと全く同じでは相場変動が激しいためデジタル決済には不向きなことだ。ビットコインの17年1年間の上昇率は1500%となっている。テレグラフ紙は、「BOEは新通貨の相場変動をビットコインより抑えるために、新通貨を英ポンドとペッグ(固定相場)させ、BOEが通貨の裏付けを与えることになる」と予想する。

提供:モーニングスター社