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金融・経済ニュース

米1月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比20万人増(2)―失業率は低水準維持

2018-02-05 11:20:00.0

(1)からつづく

 失業率は2000年12月以来約17年ぶりの低水準が続いている。一方、労働市場への参加度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は前月と同じ62.7%と17年5月以来8カ月ぶりの低水準となっており、この10年間はピークの66%から低下傾向にある。高齢化が主な要因だが、強い雇用需要の中で仕事を探す意欲を失っている労働者(産業予備軍)が多くないと考えられ、将来的に生産拡大に必要となる労働供給源が枯渇する恐れがある。

 また、「ディスカレッジド・ワーカー(求職意欲喪失者)」、「縁辺労働者」、「経済的理由によるパートタイム就業者」を含めた広義の失業率は8.2%と、前月の8.1%を上回り2カ月連続で上昇した。1年前の9.4%を大幅に下回り、06年以来11年ぶりの低水準を維持しているものの、正規雇用をあきらめてやむを得ずパート労働者(involuntary part−time workers)となった数も前月の491万5000人から498万9000人と、2カ月連続で増加したのは懸念材料となる。

 平均賃金は、17年12月のデータが前月比0.3%増から0.4%増に上方改定された上にさらに伸び、前年比では2.9%上昇と8年ぶりの伸びとなった。一方、週平均労働時間は34.3時間と、前月の34.5時間から減少し、市場予想の34.5時間を下回った。このうち、製造業の週平均労働時間(全従業員データ)も前月の40.8時間から40.6時間に低下し製造業の不振が際立った。製造業の週平均の残業時間は前月と同じ3.5時間だった。労働時間の減少は企業が労働者の確保に苦労していることを示している。

 FRB(米連邦準備制度理事会)は年内3回の利上げを予定しているが、今回の1月統計でも雇用市場が堅調を維持し、賃金上昇率の加速でインフレ圧力が高まったことで、市場では早ければ次回3月会合で小幅利上げを実施すると予想している。

 2月以降の雇用統計で失業率が一段と低下すれば賃金の伸びが一段と加速し、利上げペースが一段と早まる可能性がある。トランプ政権の1.5兆ドルの大規模減税と規制緩和も景気刺激材料となそうで、「雇用増加が現在のペースで進めば18年末までに失業率は3.5%にまで低下し、FRBは景気過熱感から年内の利上げ回数を3回以上に加速させる可能性がある」(米投資分析大手ムーディーズ・アナリティクスの主席エコノミストのマーク・ザンディ氏)との見方も強まっている。

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提供:モーニングスター社