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金融・経済ニュース

米17年12月新築住宅販売、前月比9.3%減の62.5万戸―市場予想大きく下回る

2018-01-26 10:15:00.0

<チェックポイント>
●11月の大幅増の反動と荒天が影響し大幅減速

●10−12月の月平均販売件数は63.8万戸=前3カ月を0.6%下回り伸び鈍化

●新築住宅販売、10−12月期GDPを押し上げる見通し変わらず




 米商務省が25日発表した米17年12月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比9.3%減の年率換算62万5000戸と、16年8月以来1年4カ月ぶりの大幅減少となり、市場予想の67万9000戸を大幅に下回った。

 大きな落ち込みとなったのは北東部と南部の暴風雪などの天候悪化や、前月(11月)の数値が73万3000戸から68万9000戸に下方改定されたとはいえ、それでも単月の伸びとしては07年10月以来10年ぶりの大幅増となった反動によるものだ。

 また、11月の新築住宅の販売件数に加え、10月も62万4000戸から59万9000戸に下方改定され、この2カ月間で計6万9000戸も下方改定された。過去3カ月(10−12月)の月平均販売件数は63万8000戸と、前3カ月(9−11月)の同64万2000戸を0.6%下回り、トレンド的には販売の伸びが鈍化した。米経済がリセッション(景気後退)入りした07年12月時点の64万1000戸を下回り、健全な新築住宅市場の水準といわれる70万戸からは後退した。

 ただ、12月も11月に続いて60万戸台を維持しており、17年の中では4番目に高い数字だ。堅調な伸びが続いており、8月までは16年12月の54万8000戸以来8カ月ぶりの低水準が続いていたのとは様変わりしている。

 前年比では14.1%増と、11月の19%増には及ばなかったものの高い伸びを示し、大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」がもたらした暴風雨災害の悪影響が及んだ8月の1.1%減から急回復している。この結果、17年の販売件数は8.4%増の60万8000戸と、依然として前年水準を上回っており、健全な伸びを維持している。

 季節調整前の原数値をみると、12月は前月比12.2%減の4万3000戸となったが、前年比は10.3%増と、前年水準を上回っている。

 新築住宅価格の中央値(季節調整前)は、40万ドル以上の高額物件の販売比率が前月の29%から36%に上昇した一方で、40万ドル未満の割安物件の比率が71%から64%に低下したことから、前月比0.15%上昇の33万5400ドルと、11月の同5%上昇という大幅上昇からさらに上昇し、2カ月連続で上昇した。

 12月の新築住宅の住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は旺盛な住宅購入需要を受けて、建築業者が住宅供給を加速したため、前月比1.4%増の(前年比14%増)の29万3000戸となり、住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の65%に近づいた。12月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準も5.7カ月相当と、11月の4.9カ月相当を上回り、昨年7月以来5カ月ぶりの高水準となった。

 12月の新築住宅販売件数の対前月比の伸びが急減速したが、もともと、統計のサンプル(標本)数が少ないため、統計データが月ごとに大きく変動しやすい傾向がある。12月の統計結果も堅調な伸びとなったことから10−12月期GDP(国内総生産)伸び率を押し上げる見通しが強まった。

 12月の大幅な落ち込みは天候悪化が主な要因と考えられるだけに18年1月以降の新築住宅市場は回復に向かうとみられる。米MBA(抵当銀行協会)が24日発表した19日で終わった週の住宅ローン申請指数(90年=100)は前週比4.5%上昇、また、1年前の同じ週との比較でも6.1%上昇となり、春の住宅シーズンの幕開けが例年より早くなっていることを示している。

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提供:モーニングスター社