youtube fund_beginer fund_search fund_look

金融・経済ニュース

米17年12月中古住宅販売件数、前月比3.6%減の年率557万戸―予想下回る

2018-01-25 09:58:00.0

<チェックポイント>
●4カ月ぶり減少も前年水準上回り依然堅調

●未販売中古住宅(在庫)は過去最低の3.2カ月分に低下―依然供給不足続く

●17年は前年比1.1%増の551万戸で、11年ぶりの高水準

 NAR(全米不動産業協会)が24日発表した米17年12月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比3.6%減の年率換算557万戸と4カ月ぶりに減少に転じ、11月の同5.1%増から大きく後退。市場予想570万戸を大幅に下回った。住宅需要は依然として強いが、住宅供給不足が一段と深刻化したことで住宅価格の平均値がなかなか下がらず、手ごろな価格の住宅が限られたことに加え、11月が11年ぶりの高水準だったことの反動が出た。

 11月の販売件数が581万戸から578万戸に3万戸下方改定されたが、前年比は1.1%増と、前年水準を上回ったことは明るい材料。また、17年全体も前年比1.1%増の551万戸と、06年の648万戸以来11年ぶりの高水準となった。

 その半面、住宅供給の過不足感を示す12月末時点の未販売住宅(在庫)は前月比11.4%減の148万戸と7カ月連続で減少した。前年比も10.3%減と31カ月連続で前年水準を下回った。また、同月の販売ペースに換算した在庫水準も3.2カ月分と11月の3.5カ月分を下回り、過去最低となった。適正水準とされる6カ月分を大幅に下回っており、深刻な住宅供給不足の状況が続いている。

 12月中古住宅価格は中央値で前月比0.16%低下の24万6800ドルと、ほぼ横ばいとなっている。前年比は5.8%上昇と、賃金上昇率の2倍も高い伸びとなり70カ月連続で前年水準を上回っている。17年の平均価格は24万7300ドルとなり、16年の23万3800ドルを5.8%上回った。

 一方、住宅販売に大きな影響を与える住宅ローン金利は、フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、12月が3.85%と、11月の3.92%や10月の3.9%を下回り3カ月ぶりに低下した。16年の平均3.65%から高まってきているものの、それでも17年2−5月の4.01−4.20%と比べるとまだ低金利となっており、新規住宅取得者の住宅購入需要を下支えしている。

 しかし、既存の住宅所有者にとっても低水準の住宅ローンは追い風となるにもかかわらず、より好条件の住宅に住み替えようとはせず、リフォームによって住宅の正味価値(住宅価格とローン残高との差額)を高めることを選択しているため、住宅供給不足が続いている。ハーバード大学の最新調査によると、18年のリフォーム関連支出は前年比7.5%増の約3400億ドルと、10年ぶりの高い伸びになることが予想されている。

 今後の見通しについて、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「18年は賃金の伸びや米経済の成長率の拡大によって、新規住宅取得者の住宅購入比率が一段と高まる一年になる」という。ただ、「住宅供給不足が改善せず、住宅ローン金利が一段と上昇し、住宅価格も一段と上昇すれば住宅購入の余裕が低下し、借家住まいから住宅購入に向かうのが難しくなる」と懸念も示している。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、
 iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、
 NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社