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米17年12月コアCPI、前月比0.3%上昇に伸び加速―全体指数は0.1%上昇
2018-01-15 09:17:00.0
<チェックポイント>
●家賃や医療費の上昇がけん引
●一部エコノミストは春ごろに2%超の上昇を予測
●インフレ進むも依然緩やか、大幅利上げには慎重
米労働省が12日発表した17年12月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.3%上昇と11カ月ぶりの高い伸びとなり、市場予想の0.2%上昇も上回った。前年比も1.8%上昇と市場予想の1.7%上昇を上回った。FRBの物価目標(2%上昇)に急接近し、デフレ完脱却の強い兆しを見せている。一部のエコノミストはコアCPIが春ごろに2%上昇を超えると予測し始めた。
コアインフレ率は前回統計発表時よりも伸びが加速し、着実にデフレ脱却に向かっていることを示したことで、FRB内のハト派(景気後退リスク重視の金融緩和派)に対し、17年ぶり低水準の失業率(4.1%)がいずれインフレを加速させると主張するタカ派(インフレ重視の強硬派)の主張を今後一段と強めそうだ。また、一部では18年の利上げ回数が4回になるとの見方も出始めている。
コアCPIが前月比で加速した要因は、最も大きいウエート(CPI全体の40%超)を占める賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)が前月比0.4%上昇(同0.2%上昇)に加速したことが大きい。特に、シェルター価格を構成する帰属家賃(持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして評価した家賃)は0.3%上昇(同0.2%上昇)と、前月から伸びが加速した。
この他、メディカルケア(処方箋代や病院治療費)も同0.3%上昇(11月は横ばい)と加速し、コアCPIを押し上げた。その一方で、携帯電話サービス会社の料金値下げ競争が激しい携帯電話料金は横ばい(同0.3%上昇)に伸びが鈍化。アパレルも歳末商戦の大幅値引きの影響で11月の1.3%の大幅低下からさらに0.5%低下した。
CPI全体指数(季節調整後)は、ガソリン価格の下落で前月比0.1%上昇に伸びが鈍化したが、ハリケーンの影響がはく落したあとの11月に同0.4%上昇という高い伸びを見せ、12月も上昇したことは、着実にインフレが加速していることを意味する。
とはいえ、CPI全体指数の前年比は11月の2.2%上昇から2.1%上昇にやや鈍化している。依然緩やかなインフレ上昇を示しており、FRBは0.25ポイントを超える大幅利上げには慎重にならざるを得なくなっている。
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