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金融・経済ニュース

米10月S&PコアロジックCS住宅価格指数、11カ月連続で過去最高更新

2017-12-28 11:13:00.0

<チェックポイント>
●前月比では上昇率が減速

●低金利が住宅購入需要を高め、価格上昇の一因に

●FRBの利上げで18年は価格上昇要因が変わる可能性も

 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が26日発表した米10月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前年比6.2%上昇(9月は6.1%上昇)の195.63と、11カ月連続で過去最高となった。

 住宅購入需要は依然として根強いものの、住宅供給が少ないことが住宅価格の上昇の一因だ。10月の価格上昇率は前月比0.2%。もとより10月は例年販売が鈍りやすいこともあり、上昇率が9月の0.3%や8月の0.5%から減速しているは明るい材料といえる。

 サブ指数である10月の主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は203.84と、06年7月のピーク(206.52)に近い高水準が続き、月ごとの急変動や季節要因を無視できる前年比は6.4%上昇とアナリスト予想の6.3%上昇を上回った。9月の6.2%上昇や8月の5.8%上昇から伸びが加速し、依然として14年7月(6.7%上昇)以来3年3カ月ぶりの大幅上昇が続いている。ただ、こちらも前月比では0.2%上昇と、アナリスト予想の0.5%上昇を下回り、9月の上昇率(0.4%)などと比べて伸びが減速した。

 主要10都市圏の価格指数(季節調整前)も前年比6%上昇の217.69と06年6月のピーク(226.29)に近い高水準が続いているが、前月比は0.2%上昇と、前月までの上昇率を下回った。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の超低金利政策の効果で長期金利が低下し住宅ローン金利も低水準にあること、また、失業率が17年ぶり低水準の4.1%と、タイトな雇用市場が持続していることで強い住宅購入需要が続いており、住宅価格は低下しにくくなっているようだ。

 S&P500指数を運営している米S&Pダウジョーンズ・インデックスのデービッド・ブリッザー氏は今後の住宅価格の見通しについて、「住宅価格は低水準の在庫と強い販売需要に支えられて伸びが加速している。全国の住宅価格指数の前年比6.2%上昇は、インフレ率の3倍に達している」とした上で、「住宅価格の上昇の背景には低金利と低失業率、堅調が続く経済成長率がある。しかし、これらの価格上昇要因も18年に変わる可能性がある。FRB(米連邦準備制度理事会)が18年末までに3回の利上げを実施し政策金利が2%に達する」とし、これまでのような低金利の要因が弱まるとみている。

 また、同氏は、「住宅価格の上昇ペースがインフレや賃金の上昇より速いため、消費者は住宅購入より賃貸にシフトする動きが強まる。特に西海岸の都市ではすでにそうした動きが出始めた」と指摘する。そうなれば、今後、住宅価格の伸びにも変化が出てくるといえそうだ。

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提供:モーニングスター社