youtube fund_beginer fund_search fund_look

金融・経済ニュース

米11月新築住宅販売、前月比17.5%増の73.3万戸―10年4カ月ぶり高水準

2017-12-25 09:10:00.0

<チェックポイント>
●市場予想を大幅に上ブレ

●ハリケーン被害が大きい南部が急増

●10−12月期GDPの押し上げ要因に




 米商務省が22日発表した11月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比17.5%増の年率換算73万3000戸と、07年7月(77万8000戸)以来約10年4カ月ぶりの高水準となり、市場予想の65万2000戸を大幅に上回った。単月の伸びとしては92年1月以来25年ぶりの大幅増となる。前年比でも26.6%増と高い伸びを示した。

 今回の11月統計ではハリケーン被害が最も酷かった主力の南部が前月比14.9%増(10月2%減)と急増。西部は同31.1%増(22.8%増)、中西部も同6.9%増(横ばい)、北東部も9.5%増(53.3%増)と軒並み増加した。

 今回の発表では前月(10月)の新築住宅の販売件数が前回発表時の68万5000戸から62万4000戸に、9月も64戸5000戸から63万5000戸に、いずれも下方改定されたが、年初来の販売件数は9%増と依然として前年水準を上回っており、健全な伸びを維持した。過去3カ月の月平均販売件数で見ても、9−11月は66万4000戸と、前3カ月(8−10月)の同60万6000戸を9.6%上回り、トレンド的には販売の伸びが一段と加速している。低失業率や住宅ローン低金利の中、中古住宅市場の在庫が大幅に不足しているため、新築住宅市場に需要が流れ込んだ格好だ。

 もともと新築住宅販売件数は統計のサンプル(標本)数が少ないため、統計データが月ごとに大きく変動しやすい傾向がある。しかし、11月の統計結果も堅調な伸びとなったから新築住宅販売は年末まで加速し、10−12月期GDP(国内総生産)伸び率をかなり押し上げる見通しが強まった。

 一方、季節調整前の原数値をみた場合、11月は前月比6%増の5万2000戸、前年比も30%増となったが、住宅バブル期の05年2月に記録した10万9000戸の約半分という低水準には変わりはない。新築住宅価格の中央値(季節調整前)も値引き販売を強めたことなどが要因となって低下している。

 また、11月の新築住宅の住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比横ばいの28万3000戸と、まだ住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の6割程度にとどまる。旺盛な住宅購入需要にもかかわらず、建築業者の住宅供給が追い付いていないようだ。11月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準も4.6カ月相当と16年7月以来の低水準で、住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当を下回り供給不足となっている。

 今後、建築業者が来年の減税効果で需要の盛り上がりを見込んで新築住宅の建築を加速させる可能性はあるが、住宅建築業者は建築用地の取得難に加え、労働者不足と建築資材費の上昇で、住宅の完成戸数を絞り込まざるを得ない状況にあり、新築住宅業界の本格回復はまだ見えていないと言える。

<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社