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金融・経済ニュース

FRB、市場予想通り政策金利を0.25ポイント引き上げ―18年は3回の利上げ想定

2017-12-14 09:40:00.0

<チェックポイント>
●FOMCメンバー、18年は3回、19年と20年は各2回の利上げを予測

●FRB、インフレ率は中期的には物価目標の2%上昇近辺で安定するとの見方変えず

●FRB、徐々に利上げすることが正当化されるほどに米経済は拡大していくと判断




 FRB(米連邦準備制度理事会)は13日のFOMC(公開市場委員会)会合で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、1.25%−1.50%とすると発表した。利上げは6月以来で、17年に入って3回目。

 9人の委員のうち、18年2月の任期満了に伴い今回の会合が最後となるイエレン議長と後任のパウエルFRB理事(次期議長)ら7人が賛成し、シカゴ地区連銀のエバンス総裁とミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁の2人が現状維持を主張して利上げに反対した。

 7−9月期と10−12月期のGDP(国内総生産)伸び率が前期比年率3%増超と、14年以来3年ぶりの高い伸びが予想されていることや、失業率が17年ぶり低水準の4.1%と、雇用市場が完全雇用の状況となっていることから、市場ではFRBが今回の会合で利上げを決定するとの見方が支配的となっていた。

 FRBが四半期ごとに発表しているFOMCの16人の委員による最新の経済予測も発表された。政策金利の引き上げ見通しについては、18年に3回、19年に2回(前回9月予測時点も2回)となっており、そのころにはFF金利誘導目標はFRBがニュートラルな金利水準とする2.8%になるとしている。また、20年の利上げ予測は2回(前回は1回)で、利上げは18年まで積極的に行われ、19年以降は2回程度に落ち着く見通しだ。

 政策金利の予測については17年が1.4%、18年は2.1%、19年は2.7%、20年は3.1%(2.9%)、長期予測は2.8%となっており、20年だけが引き上げられたが、それ以外は前回予想と変わっていない。

 会合後の声明文では、「ハリケーンによる一時的な要因を平準化しても雇用者数の増加は堅調が続いていており、雇用市場は引き続き強い。景気も堅調なペースで拡大している」との現状認識を示した。また、11月CPI(消費者物価指数)の伸びが10月から減速し、デフレから十分に回復しているとは言えないとの見方がある中、インフレについては「当面、物価目標の2%上昇を下回り続けるが、中期的には物価目標の2%上昇近辺で安定する」とし、従来の見方を変えなかった。

 今後の景気見通しについては「徐々に利上げすることが正当化されるほどに米経済は拡大する」と指摘。景気見通し(中心値)は、長期見通し(5−6年先)のGDP(国内総生産)潜在成長率を1.8%増とし、17年のGDP伸び率見通しを2.5%増(前回予測時は2.4%増)、18年を2.5%増(2.1%増)、19年を2.1%増(2%増)、20年を2.0%増(1.8%増)と、いずれも上方修正。失業率は最大雇用が達成された水準とされる長期目標の4.6%は据え置かれたが、17年は4.1%(4.3%)、18年と19年はいずれも3.9%(4.1%)、20年は4%(4.2%)と、いずれも引き下げられた。

 一方で、コアPCE物価指数で見たコアインフレ率は、17年が1.5%上昇、18年が1.9%上昇、19年と20年は各2.0%上昇と、いずれも前回予想時のまま据え置かれた。減税による景気刺激で成長率が拡大していくことに伴って失業率が低下し、インフレ率も物価目標に向かって着実に加速するとみている。

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提供:モーニングスター社