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米11月コアCPI、前月比0.1%上昇に減速―市場予想下回る
2017-12-14 09:39:00.0
<チェックポイント>
●コアCPI、歳末商戦の値引き販売によるアパレル大幅低下が大きく影響
●CPI全体指数、ガソリン価格の急騰で伸びが加速
●依然FRB物価目標を下回る
米労働省が13日発表した11月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.1%上昇と、10月の同0.2%上昇から伸びが減速し、市場予想の0.2%上昇を下回った。また、前年比も1.7%上昇と、10月の同1.8%上昇から減速し、市場予想の1.8%上昇を下回った。依然としてFRBの物価目標(2%上昇)を下回り続けている。
コアCPIが前月比で減速した要因は、アパレルが前月比1.3%低下と、1998年9月以来19年ぶりの大幅低下となったことが大きい。これは歳末商戦期に向けて小売業者が大幅値引き販売を進めた結果とみられ、14日の米11月小売売上高も弱い結果となる可能性が出てきた。この他、メディカルケア(処方箋代や病院治療費)も前月比横ばい(10月は0.3%上昇)にとどまり、最も大きいウエート(CPI全体の40%超)を占める賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)も前月比0.2%上昇(同0.3%上昇)に減速したことが大きい。
コアCPIの季節要因を無視できる前年比の伸びは1.7%上昇と、10月の1.8%上昇から伸びが減速した。2月の2.2%上昇から減速し、5月から9月まで5カ月連続で1.7%上昇だった水準に戻った。過去10年間の年率平均1.8%上昇も下回り、依然抑制されている。
また、CPI全体指数(季節調整後)は、ガソリン価格の急騰で前月比0.4%上昇に加速した。これまでは米南東部を襲った大型ハリケーン(ハービーとイルマ)の影響で、エネルギー、特にガソリン価格が急騰した9月が前月比0.5%上昇に急加速したが、ハリケーンの影響が剥落した前回10月統計では0.1%上昇と、3カ月ぶりの低い伸びに減速していた。
ガソリン価格は前月比7.3%上昇(10月は2.4%低下、9月は13.1%上昇)と、加速に転じた。この結果、エネルギー全体の価格も10月の1%低下から3.9%上昇と、急加速した。重油も5%上昇(10月は2.3%上昇)となった。
一方、CPI全体指数の前年比は10月の2%上昇から11月は2.2%上昇に加速した。6月の1.6%上昇や7月の1.7%上昇、8月の1.9%上昇を下回り、9月の2.2%と並んだが、依然として9カ月前の2月の2.7%上昇からは減速したままだ。全体指数が加速したのは、エネルギーが前年比9.4%上昇、ガソリンも同16.5%上昇、重油も同18.6%上昇と、大幅に加速したためだ。
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