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米11月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比22.8万人増―市場予想上回る
2017-12-11 09:50:00.0
<チェックポイント>
●平均賃金は市場予想に届かず
●11月失業率は4.1%と横ばい―17年ぶり低水準続く
●11月雇用統計受け12月利上げの公算大
米労働省が8日発表した米11月雇用統計の非農業部門雇用者数(季節調整済み)は、前月比22万8000人増と、市場予想の同19万5000人増を大幅に上回り、2カ月連続で20万人台の増加となった。製造業と建設業、専門・ビジネスサービス業、教育・健康サービス業の強い伸びが雇用全体を押し上げた。特に建設業は9月の大型ハリケーン災害に絡んだリフォーム需要を背景に大幅増加したとみられる。
また、過去2カ月の改定値をみると、10月が前回発表時の前月比26万1000人増から同24万4000人増に下方改定されたが、9月は同1万8000人増から同3万8000人増に上方改定された。この結果、9月と10月の2カ月を合わせて3000人の上方改定となった。
失業率は前月の4.1%と変わらず、市場予想と一致した。依然として2000年12月以来約17年ぶりの低水準が続いている。
労働市場への参加度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は前月と同じ62.7%となり、依然5月以来6カ月ぶりの低水準となっている。この10年間はピークの66%から低下傾向にある。これは主に米国の人口の高齢化が進んでいるためとみられているが、将来、生産拡大に必要となる労働供給源が枯渇する恐れが懸念される。
賃金上昇率は、11月の1時間当たり平均賃金(全従業員データ)が前月比0.2%増の26.55ドルと、前月の同0.1%減から増加に転じたが、市場予想の0.3%増を下回っており、堅調な雇用状況の割には賃金の伸びが緩やかなままだ。
賃金上昇率はまだ加速していないが、失業率がさらに低下すれば賃金の伸びが加速するとみられる。今回の11月統計が依然堅調を維持しゴルディロックス(適温状態)にあることから、12−13日のFOMC(米連邦公開市場委員会)において、FRB(米連邦準備制度理事会)が追加利上げに踏み切る公算が大きくなった。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




