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金融・経済ニュース

米10月新築住宅販売、前月比6.2%増の68.5万戸―市場予想大幅に上回る

2017-11-28 09:59:00.0

<チェックポイント>
●新築住宅販売、ハリケーン特需一服も2カ月連続で高水準

●住宅在庫水準、依然需要堅調で4.9カ月相当に低下

●新築住宅販売、年末にかけて加速し10−12月期GDPをかなり押し上げる見通し




 米商務省が27日発表した10月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比6.2%増の年率換算68万5000戸と市場予想の62万9000戸を大幅に上回り、前月(9月)に続いて2カ月連続で07年10月以来約10年ぶりの高水準となった。

 また、前年比でも18.7%増と9月の13.2%増に続いて2カ月連続で高い伸びを示し、8月の1.1%減から急激に加速した。8月は大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」がもたらした暴風雨災害の悪影響が及んだが、9月の統計では、ハリケーン被害が最も激しかった南部が災害復旧需要を受けて急回復。新築住宅販売は購入の契約時点で戸数がカウントされるため、ハリケーンの被災者が新居を求め契約が急増したとみられる。今回の10月統計では南部は前月比1.3%増(9月は同20%増)と減速している。

 ハリケーンに伴う特需は一服したものの、新築住宅販売は年初来で9%増と、前年水準を上回った。新築住宅販売が堅調な背景には、中古住宅市場の在庫が大幅に不足し、新築住宅市場に需要が流れ込み新築住宅販売を押し上げていることが挙げられる。

 一方、10月新築住宅の住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は、前月比1.4%増の28万2000戸となった。これは09年5月の29万1000戸以来8年5カ月ぶりの高水準。ただ、まだ住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の6割程度だ。10月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は4.9カ月相当と、9月の5.2カ月相当を下回った。住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当を下回り供給不足となっている。今後、建築業者が需要の盛り上がりを見込んで新築住宅の建築を加速させる可能性があるが、建築に必要な労働者不足という問題に直面する。

 新築住宅販売件数は統計のサンプル(標本)数が少ないため、統計データが月ごとに大きく変動しやすい傾向がある。しかし、10月の統計結果も堅調な伸びとなったから新築住宅販売は年末まで加速し、10−12月期GDP(国内総生産)伸び率をかなり押し上げる見通しが強まった。

 なお、9月新築住宅販売件数が前回発表時の66万7000戸から64戸5000戸に下方改定され、8月は56万1000戸から56万5000戸にやや上方改定、7月は58万2000戸から56万4000戸に下方改定された。

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提供:モーニングスター社