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金融・経済ニュース

米10月中古住宅、前月比2.0%増の年率548万戸―市場予想上回る

2017-11-22 09:14:00.0

<チェックポイント>
●中古住宅販売件数、2カ月連続増加も前年を下回る

●未販売中古住宅(在庫)は9月から低下―10月としては過去最低水準

●中古住宅販売価格は24万7000ドル=4カ月連続低下も依然高水準




 NAR(全米不動産業協会)が21日発表した10月中古住宅販売件数(季節調整済み)は9月のハリケーン災害の悪影響を脱し、前月比2.0%増の年率換算548万戸と2カ月連続で増加。6月以来の高い伸びとなり、市場予想の542万戸も上回った。ただ、直近3月ピーク時(570万戸)から4.0%落ち込んだままで、前年比も0.9%減と2カ月連続で前年水準を割り込んだ。また、9月の販売件数は539万戸から537万戸に2万戸下方改定された。

 住宅供給の過不足感を示す10月末時点の未販売住宅(在庫)は前月比3.8%減の180万戸と、5カ月連続で減少した。NARが在庫数の調査を開始した01年以降では同じ10月の中でも今年が最も低い数値。前年比も10.4%減と、29カ月連続で前年水準を下回っており、深刻な住宅供給不足の状況が続いている。

 10月の中古住宅販売価格は中央値で前月比0.2%低下の24万7000ドルと4カ月連続で下落したが、前年比では5.5%上昇と、賃金上昇率より高く、68カ月連続で前年水準を上回り続けている。16年の平均価格23万3800ドルよりもまだ5.6%も高い。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、10月統計の結果について、「雇用が急速に回復し賃金がやや上昇し始めたことで、今が買いどきとの判断が働き2カ月連続で販売件数が増加した。しかし、前年割れが続いているのは、手ごろな価格の売り販売物件が不足しているためだ」と分析する。NARが最近発表した7−9月期住宅取得調査によると、今が住宅取得のチャンスと回答した比率は全体の77%と、4−6月期の70%を大幅に上回っている。

 また、NARのエリザベス・メンデンホール理事長は、今後の中古住宅市場の見通しについて、「米議会の税制改革法案は数百万人の中所得層の持ち家世帯やこれから住宅を購入する世帯にとって増税となり、その悪影響が中古住宅市場に跳ね返ってくる」と先行きに懸念を示す。また、12月はFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げを実施する可能性が高く、米証券大手ゴールドマン・サックス<GS>は先週末、FRBは18年にも4回の利上げが実施され長期金利の上昇が加速するとの予測を示している。9月のハリケーンの悪影響はほぼなくなったが、今後は、住宅市場は高水準の住宅価格や住宅供給不足だけでなく、不動産関連の増税、さらには住宅ローン金利の上昇という四重苦に見舞われるとの見方も強まってきた。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社