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金融・経済ニュース

米10月住宅着工件数、ハリケーンの悪影響脱し4カ月ぶり増加―市場予想上回る

2017-11-20 09:48:00.0

 <チェックポイント>
●着工件数急回復し、年初来最高を記録

●建築許可件数も拡大―アパート急増による寄与大

●一戸建て住宅市場は年末まで拡大基調との観測強まる




 米商務省が17日発表した10月住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比13.7%増の129万戸と、4カ月ぶりに増加に転じ、市場予想の119万8000戸も上回った。9月のハリケーンによる悪影響から脱した。主力の一戸建てと2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住がいずれも1年ぶりの大幅増となった。

 また、年初来で最高を記録。16年10月に記録した直近ピークの132万8000戸にも急接近した。一方、前年比では2.9%減と前年水準を割り込んだ。

 前回9月統計は、大型ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の暴風雨や洪水の被害を受けた南東部のテキサス州とフロリダ州が住宅建築着工地域全体の13%を占め、建築労働者の確保が一段と困難になり、建築資材も高騰したため、着工件数や建築許可件数が悪化。10月以降はハリケーンの影響が消えることや、FRB(米連邦準備制度理事会)の12月利上げによる住宅ローン金利の上昇前に消費者が住宅購入に駆け込むことが見込まれ、住宅着工件数も強い数値になると予想されていた。

 また、過去2カ月の着工件数が全体として下方改定された。9月の数値は前回発表時の112万7000戸から113万5000戸へ、8000戸上方改定されたが、8月は118万3000戸から117万2000戸へ、1万1000戸下方改定された。この結果、8−9月の2カ月合計で3000戸の下方改定となった。ただ、10月の着工件数は前年水準を下回ったものの、1−10月期累計では前年比2.4%増と、依然堅調となっているのは明るい材料だ。

 先行指標である10月建築許可件数は同5.9%増の129万7000戸と、前月の同3.7%減から増加に転じた。市場予想の124万3000戸も上回った。また、前年比も0.9%増となり、1−10月期累計も前年比5.8%増と伸びが加速した。

 内訳を見ると、5世帯以上のアパートは前月比13.4%増(2世帯以上は前月比20%増)となり、9月の同15.8%減から大きく反発した。前年比は12.2%減と、依然前年水準を割り込んでいるものの、減少幅はかなり縮小した。また、主力の一戸建ても同1.9%増(前年比7.7%増)の83万9000戸となり、直近ピークの2月の83万4000戸を超えた。

 今回の10月住宅着工件数の前日(16日)、住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す11月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表された。それによると、前月比2ポイント上昇の70と、10月の4ポイント上昇に続いて強い内容となった。好不況の境目を示す50を依然上回っており、1年前の63も大幅に上回った。

 NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・デイツ氏は、「住宅購入需要は経済と雇用の拡大、さらには持ち家志向、住宅在庫減少によって着実に拡大していることから、一戸建て住宅市場は年末まで拡大基調が続く」と先行きに楽観的な見方を示す。さらに、「与党・共和党の税制改革法案は上院と下院の両方とも住宅ローン利子の税額控除や州・地方自治体の不動産税の減税額を現状維持する方針なのは建築業界にとっては好ましくない。しかし、それでも住宅建築の業況感は高まっている」と述べている。10月住宅着工件数の回復は、10−12月期GDP(国内総生産)伸び率にも好影響を及ぼしそうだ。

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提供:モーニングスター社