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米10月コアCPI、前月比0.2%上昇―市場予想と一致
2017-11-16 09:38:00.0
<チェックポイント>
●コアCPI、中古車販売、メディカルケアがけん引
●CPI全体指数、前月比0.1%上昇―ハリケーン影響し資源高となった9月から急減速
●コアCPI、依然FRB物価目標下回り、年内利上げ判断の決め手欠く
米労働省が15日発表した10月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.2%上昇となり9月の同0.1%上昇から伸びが加速、市場予想と一致した。また、前年比も1.8%上昇となり、市場予想と一致。9月の同1.7%上昇をやや上回ったが、依然としてFRBの物価目標(2%上昇)を下回り続けている。
コアCPIが前月比で加速した要因は、新車販売価格で下落(前月比0.2%低下)したものの、中古車(0.7%上昇)が上昇に転じ、自動車全体で0.1%上昇(9月は0.3%低下)と伸びが加速したこと、加えてメディカルケア(処方せん代や病院治療費)が前月比0.3%上昇(9月は0.1%上昇)と伸びたためだ。一方で、携帯電話サービス会社の料金値下げ競争が激しい携帯電話料金も0.4%上昇と、前月と同率の伸びとなった。
最も大きいウエート(CPI全体の40%超)を占める賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)も前月比0.3%上昇と、前月と同じ伸びとなったことも寄与した。
また、CPI全体指数(季節調整後)は、前回9月統計が米南東部を襲った大型ハリケーン(ハービーとイルマ)の影響で、エネルギー、特にガソリン価格が急騰した結果、9月は前月比0.5%上昇と加速したが、ハリケーンの影響が剥落した今回の統計では前月比0.1%上昇と、3カ月ぶりの低い伸びに減速した。市場予想とも一致した。
市場ではFRBの次回12月12−13日のFOMC(公開市場委員会)会合前に発表される今回の10月CPIに注目していた。しかし、今回の結果を見る限り、コアインフレ率がデフレから十分に回復しているとは言えないと主張するハト派(景気リスク重視の金融緩和派)と17年ぶりの低水準の4.1%となっている失業率がいずれインフレを加速させると主張するタカ派(インフレ重視の強硬派)との間の論争を解消するには力不足となった。
FRBが金融政策決定で最も重視しているインフレ指標にコアPCE(個人消費支出)物価指数がある。これも9月は前年比1.3%上昇と、8月と同率の伸びにとどまり、15年12月以来約2年ぶりの低い伸びだ。7月の1.4%上昇や6月の1.5%上昇、さらには2月の2.2%上昇から大きく減速したまま。
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