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米9月新築住宅販売、前月比18.9%増の66.7万戸―07年10月以来の高水準
2017-10-26 08:28:00.0
<チェックポイント>
●新築住宅販売、ハリケーンの災害復旧需要で南部が急回復
●6−8月期の販売件数、前回値から計9000戸の上方改定
●住宅在庫水準、販売好調で5カ月相当―業界容認水準6カ月相当を下回る
米商務省が25日発表した9月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比18.9%増の年率換算66万7000戸と3カ月ぶりに増加に転じ、07年10月以来約10年ぶりの高水準となった。市場予想の56万1000戸も大幅に上回る。8月までは16年12月の54万8000戸以来8カ月ぶりの低水準が続いていた。
また、水準的にも前年比17%増となり、8月の同1.1%減から急激に加速した。8月の統計データの悪化理由について、商務省は大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」がもたらした暴風雨災害の悪影響が及んだとしていた。今回発表の9月統計では、ハリケーン被害が最も激しかった南部が災害復旧需要を受けて急激に回復。北東部、中西部、西部も堅調だった。新築住宅販売は購入の契約時点で戸数がカウントされるため、ハリケーンの被災者が新居を求め契約が急増したとみられる。
年初来では前年同期比8.6%増と前年水準を上回っている。新築住宅販売が堅調な背景には、中古住宅の在庫不足の影響を受けて住宅購入が新築住宅にシフトしていることがある。
今回の発表では、8月の新築住宅販売件数が56万戸から56万1000戸に、7月が58万戸から58万2000戸に、6月も61万4000戸から61万9000戸へとそれぞれ引き上げられ、3カ月間で計9000戸上方改定された。この結果、過去3カ月(7−9月)の月平均販売件数は60万3000戸と、前3カ月(6−8月)の同58万7000戸を2.7%上回り、販売の伸びが加速している。
一方、9月の新築住宅の住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は、前月比横ばいの27万9000戸となった。09年6月の28万戸以来8年3カ月ぶりの高水準だが、まだ住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の6割程度だ。9月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は5カ月相当と、住宅建築業界が容認可能な水準6カ月相当を下回り、供給不足となった。今後、建築業者が需要の盛り上がりを見込んで新築住宅の建築を加速させる可能性があるが、建築に必要な労働者不足という問題に直面する。
新築住宅販売件数は統計のサンプル(標本)数が少ないため、統計データが月ごとに大きく変動しやすい傾向にあり、10月の統計結果を見る必要がある。10月も9月並みに強い結果となれば新築住宅販売件数は年末まで加速する可能性が高い。
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