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米9月中古住宅販売、前月比0.7%増の年率539万戸―市場予想上回る
2017-10-23 08:08:00.0
<チェックポイント>
●中古住宅販売、4カ月ぶりに増加へ
●未販売中古住宅(在庫)、依然低水準の4.2カ月分=適正水準や前年を下回る
●ハリケーン被害復旧で住宅建築労働者が払底―年明けも住宅供給不足続く
NAR(全米不動産業協会)が20日発表した9月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.7%増の年率換算539万戸と4カ月ぶりに増加に転じ、市場予想の529万戸も上回った。ただ、直近3月ピーク時(570万戸)から5%落ち込んだ水準であり、前年比も1.5%減と16年7月以来1年2月ぶりに前年割れとなるなど、未だ復調途上だ。住宅購入需要が強いものの、売り物件の供給不足と依然として高値水準が続く住宅価格や、9月に米南東部を襲った大型ハリケーン(ハービーとイルマ)による経済活動の低迷が足かせとなったことを示した。
住宅供給の過不足感を示す9月未販売住宅(在庫)が前月比1.6%増の190万戸と4カ月ぶりの増加に転じた一方、前年比は6.4%減と28カ月連続で前年水準を下回った。深刻な住宅供給不足は続いたままだ。
一方、住宅価格(中央値)は前月比で3.1%減の24万5100ドル(約2780万円)と3カ月連続で下落したものの、前年比では4.2%上昇と67カ月連続で前年水準を上回った。16年の平均価格は23万3800ドルだったので、それよりもまだ4.8%も高い。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「現在、借家住まいの約3分の2は今が持ち家を購入するチャンスと信じているものの、緩やかな賃金の上昇で経済的な余裕がないことや、手ごろな価格の売り販売物件が不足しているため、新規住宅取得者は中古住宅市場に入りにくい状態となっている」と指摘する。NARが最近発表した7−9月期住宅取得調査によると、今が住宅取得のチャンスと回答した比率は全体の77%と、4−6月期の70%を大幅に上回っている。
また、ヤン氏は米南東部を襲った大型ハリケーンの影響について、「ハリケーンの影響を受けた地域では一時的に販売件数がかなり落ち込んだ。それがなければ、全体の販売件数の伸びはもっと大きくなっていた可能性がある」との見方を示した上で、「ハリケーン被害からの復旧作業で住宅建築労働者不足が続くため、住宅供給不足は18年に入っても当分続く」としている。
<関連銘柄>
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