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金融・経済ニュース

米9月住宅着工件数、市場予想下回り3カ月連続で減少

2017-10-19 09:24:00.0

<チェックポイント>
●住宅着工件数、ハリケーン被災地中心に一戸建てとアパートがともに減少

●9月建築許可件数、一戸建ての増加は明るい材料

●10月住宅着工・許可件数見通し―ハリケーンショックから回復し強含み




 米商務省が18日発表した9月住宅着工件数(季節調整値)は、主力の一戸建てと2世帯以上のアパートやマンションなどの集合住もいずれも大幅に減少したため、年率換算で前月比4.7%減の112万7000戸と、前月の同0.2%減から下げ幅が拡大し、3カ月連続の減少となった。 着工件数は市場予想の118万3000戸を下回り、17年2月に9年半ぶりの高水準となった128万800戸に比べ8%下回っている。

 通常、住宅供給不足が深刻化し住宅価格が高騰すれば、住宅業界では住宅供給が増えるという相関関係が見られるが、これまでの建築用地の取得費や木材など建築材料費の高騰、労働力不足といった構造的要因が住宅供給難につながっている。加えて、9月統計では、大型ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の暴風雨や洪水の被害を受けた南東部のテキサス州とフロリダ州が住宅建築着工地域全体の13%を占め、建築労働者の確保が一段と困難になり、建築資材も一段高となったため、着工や建築許可が悪化した。

 また、過去2カ月の着工件数が全体として下方改定されたことも悲観材料だ。8月は118万戸から118万3000戸に上方改定されたものの、7月は119万から118万5000戸に下方改定され、7−8月の2カ月合計で2000戸の下方改定となった。一方、前年比では9月は6.1%増となり、1−9月期累計も前年比3%増となった。

 一方、先行指標である9月住宅建築許可件数は年率換算で前月比4.5%減の121万5000戸と前月の同3.4%増から減少に転じ、2月以来7カ月ぶりの低い伸びとなった。市場予想の122万5000戸も下回った。特に、5世帯以上のアパートは前月比17.4%減(2世帯以上は前月比16.1%減)と8月が同15.3%増と急増した反動で大幅減少となったことが響いた。なお、前年比は4.3%減となり、1−9月期累計では同5%増だった。

 9月住宅着工件数発表の前日(17日)、住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す10月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数が発表され、前月比4ポイント上昇の68と、5月以来5カ月ぶりの高水準となった。好不況の境目を示す50を上回っており、1年前の63も上回った。NAHBのグランジャー・マクドナルド理事長は、「10月の住宅市場は9月の大型ハリケーン(ハービーとイルマ)被害のショックから急回復するとの見方が強まっている」との見方を示した。FRB(米連邦準備制度理事会)が12月利上げに踏み切るのを見越し住宅ローン金利の上昇前に住宅購入希望者の駆け込み需要が高まることが予想され、10月以降の住宅着工件数は強い数値となりそうだ。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社