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米9月小売売上高、前月比1.6%増―ハリケーンによる車買い替え需要とガソリン価格急騰で
2017-10-16 08:54:00.0
●2年6カ月ぶりの大幅増も市場予想に届かず
●コア小売売上高は市場予想上ブレも、7−9月期GDPへの影響限定的か
●10月は反動減か復旧による拡大基調継続か見方分かれる
米商務省が13日に発表した9月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比1.6%増の4839億ドル(約54兆円)と、増加幅は15年3月の同1.9%増以来2年6カ月ぶりの大幅増となった。ただ、市場予想の中央値である同1.7%増には届かなかった。
9月は調査期間の9月に米南東部を襲った大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」による被害で南東部の石油精製所が相次いで閉鎖に追い込まれたため、ガソリンの供給減少でガソリン価格が急騰したこと反映して、ガソリンスタンドも前月比5.8%増と、8月の同4.1%増(改定前2.5%増)を上回った。
また、暴風雨被害を受けて乗用車やトラックなどの新車買い替え需要が急増したため、自動車・同部品が前月比3.6%増と、8月の同2.1%減(改定前は1.6%減)から増加に転じたことも全体の小売売上高を押し上げた要因。自動車・同部品を除く小売売上高は、前月比1.0%増だった。
月ごとに変動が激しいガソリンスタンドや自動車・同部品、建築資材、飲食レストランを除いた「コア小売売上高(コントロール・グループ)」は前月比0.4%増と、8月の同横ばいから伸びが加速し、市場予想の同0.2%増も上回った。コア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標で、第3四半期(7−9月)GDP伸び率を押し上げる要因となるが、ハリケーンによる企業活動の停滞により、7−9月期GDP伸び率は4−6月期の前期比年率3%増を下回る2%増が予想されている。
この他では、アパレル(前月比0.4%増)や建築資材・園芸(同2.1%増)、食料品・清涼飲料水(同0.8%増)、インターネットによるオンラインショッピング(0.5%増)などが増加した一方で、電子機器・家電(同1.1%減)や家具(同0.4%減)、百貨店(同0.4%減)、どのカテゴリーにも入らないその他小売(同0.6%減)が減少した。
10月小売売上高の見通しについては、ハリケーンを背景とした自動車とガソリンの急増がはく落して減少に転じる可能性が高いという見方と、ハリケーン災害からの急速な復旧で引き続き拡大が続くとの見方に分かれている。
なお、8月実績値は前回発表時の同0.2%減から同0.1%減に、7月の数値は同0.3%増から同0.5%増に、いずれも上方改定された。前年比でも9月は4.4%増と、8月の3.5%増(改定前3.2%増)を上回り、7−9月期も3.9%増と伸びが加速した。
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