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金融・経済ニュース

米9月雇用統計、非農業者部門雇用者数は前月比3.3万人減―ハリケーンの影響で7年ぶり減少

2017-10-10 09:05:00.0

<チェックポイント>
●ハリケーンによる経済損失額は最大1700億ドルと推定

●失業率は低下、平均時給も改善

●12月利上げ観測は後退せず




 米労働省が6日に発表した9月の雇用統計は、非農業者部門雇用者数が前月比3万3000人減となり、市場予想のコンセンサスである同7万5000人増を大幅に下回った。減少は10年9月以来7年ぶり。米南東部を襲った大型ハリケーン「ハービー」や「イルマ」の影響でフロリダ州やテキサス州などで多くの企業が事業活動の停止を余儀なくされ、被災地での復旧工事で政府部門の雇用は拡大したが、民間部門は大きく減少した。

 ハービーによる経済損失額は住宅被害や事業活動の停止による生産減などを含め760億(約8.6兆)−870億ドル(約9.8兆円)、また、イルマも580億−830億ドルに達すると推定されている。

 また、8月は同16万9000人増(従来は15万6000人増)からに上方改定されたものの、7月は同13万8000人増(同18万9000人増)に下方改定され、7月と8月の前2カ月は合わせて3万8000人の下方改定となった。

 ただ、10月に入り、ハリケーン災害の復旧が進み経済活動の回復が始まっている。中期的なトレンドでみると、年初来の月平均は14万8000人増と、8月時点の17万1000人増から急速に伸びが鈍化したが、景気回復が持続安定的に進むために必要といわれる15万人増とほぼ同水準をキープ。10月の雇用者数が15万人増を上回れば、9月の雇用減少は一時的なものとの見方が広がり、米景気拡大期が続いていることが裏付けられそうだ。

 失業率も前月の4.4%から4.2%へ0.2ポイント低下し、市場予想の4.4%を下回った。01年2月以来16年ぶりの低水準が続いており、足元の経済がしっかりしていることを示している。また、賃金の上昇率は前月より伸びが加速した。9月の平均時給は前月比0.5%増と、市場予想の0.2%増と前月の同0.2%増を上回った。

 インフレ率(8月消費者物価指数は前年比1.9%上昇)を考慮すると、実質1%増と、実質賃金の伸びはまだ弱く個人消費の抑制要因となるが、平均賃金が前月より伸びが急加速したことや、イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長が9月27日の講演で「インフレ率が2%に戻るまで金融政策を据え置くべきではない」と予防的な利上げを容認するタカ派発言を示したことから、12月利上げの可能性は依然として強い。

 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁も6日の講演で、「ドルの下落と9月雇用統計でも失業率(4.2%)が16年ぶり低水準となっているからこそ、我々は金融引き締めを続ける必要がある」とし、「インフレ率が物価目標を下回り低水準で推移していても徐々に金融緩和からの脱却を続けることは依然、適切だ」と述べている。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社