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米8月新築住宅販売、2カ月連続で減少−市場予想も下回る
2017-09-27 15:08:00.0
<チェックポイント>
●新築住宅販売、前月比3.4%減の年率56万戸―大型ハリケーンが影響
●6−8月の販売件数の伸びは鈍化傾向続く
●住宅在庫、6.1カ月分に上昇し需給バランス改善
米商務省が27日発表した8月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比3.4%減の年率換算56万戸と、市場予想の57万7000戸を下回った。商務省では販売減少は大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」の影響が及んだとみている。7月の同5.5%減(改定前は9.4%減)に続いて2カ月連続で減少し、16年12月の54万8000戸以来8カ月ぶりの低水準が続いている。
過去3カ月(6−8月)の月平均販売件数は58万5000戸と、前3カ月(5−7月)の同60万戸を2.5%下回り、トレンド的には販売の伸びは依然として鈍化が続いている。また、健全な新築住宅市場の水準といわれる70万戸に対しても19.7%下回った。米経済がリセッション(景気後退)入りした07年12月時点の64万1000戸も下回っており、住宅市場が完全に回復したとはいえない。7−9月期GDP(国内総生産)伸び率にとってはマイナス要因となる。
季節調整前の数値をみると、8月が前月比10%減の4万5000戸と、前月の同10.7%減に続いて2カ月連続で10%を超す大幅な減少となった。
一方、8月の新築住宅の住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む)は、前月比3.6%増(前年比17.8%増)の28万4000戸と、09年5月以来8年3カ月ぶりの高水準となった。まだ住宅バブル期の在庫水準の半分以下だが、8月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は6.1カ月相当と、7月の5.7カ月相当を上回り、住宅建築業界が容認可能な水準6カ月分相当も超え、需給バランスを回復した。
8月の新築住宅の在庫が増加したのは住宅業者が前月より多めに新築物件を市場に投入したものの、思ったほど販売件数が伸びず2カ月連続の減少となったためだ。今後、建築業者が供給過剰を警戒して新築住宅の建築を控えるとの懸念も出てきた。
また、大型ハリケーンの「ハービー」と「イルマ」が襲来した南部の販売件数が前月比4.7%減と大幅に減少したことを考えると、今後、ハリケーンの災害復旧に時間がかかり住宅建設が遅れることで9月以降も販売減少が続く可能性があり、今後の動向を慎重に見守る必要がある。
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