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英中銀、政策金利を現状維持―今後数カ月中の金融引き締めで全員一致
2017-09-15 09:15:00.0
<チェック・ポイント>
●7人の委員が現状維持、残り2人は0.25%上げ主張
●資産買い取りスキーム通じた量的金融緩和策を継続
●早ければ次回11月会合での利上げの可能性あり
イングランド銀行(英中銀、BOE)は14日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利を7対2の賛成多数で現行の0.25%のままで据え置くことを決めた。資産買い取りスキームを通じた量的金融緩和策については全員一致で国債の買い取り枠4350億ポンド(約64.2兆円)、投資適格級の社債買い取り枠100億ポンドを継続するとした。
MPCは会合後に公表した議事抄録で、金融政策を据え置いたことについて、前回8月会合時と同様に、「物価目標の2%上昇を達成し、経済成長と雇用を持続させるため」とし、物価安定と景気・雇用の拡大のバランスに配慮したことを明らかにしたが、インフレ懸念と景気懸念のどちらかを犠牲にするというトレードオフが依然、解消されず、委員の間で利上げをめぐって意見が分かれた。
12日に英国立統計局が発表した8月CPI(消費者物価指数)が前年比2.9%上昇と、6月、7月の2.6%上昇から伸びが加速し5年超ぶりの高水準となったこともあり、今回の会合はBOEが利上げに踏み切るかどうかをめぐって市場の関心を集めていたが、マーク・カーニー総裁ら7人の委員が景気の足腰がまだ弱いとの判断を示し、現状維持を主張した。
BOEは議事抄録でインフレについて、「ポンド安が続いていることで輸入物価が上昇し、また、原油価格の上昇によって、8月のCPIの全体指数とコア指数はいずれもやや予測を上回る2.9%上昇となった。10月にも伸びが加速し3%を超える上昇となるだろう」との見解を示した上で、インフレ率は今後3年間にわたって物価目標をオーバーシュートするとし、インフレ加速を懸念している。
景気については、「8月時点と比べ、経済のたるみ(生産設備や労働力などの余剰)は依然としてわずかに解消された程度だ」との見方を示したが、経済が8月の予測通りに進めば、経済予測期間中に、現在の市場予想を上回る程度の金融引き締めが必要になる可能性があるとして、前回会合時と同様に将来の利上げについては全員が肯定的な考えを示している。「11月に最新の四半期インフレ報告書を公表する際、MPCは最近の経済やインフレの進展を精査する」と述べ、早ければ11月に利上げに踏み切る可能性に含みを残した。
BOEの次回会合は11月2日に開かれる予定。
提供:モーニングスター社




