金融・経済ニュース
米6月S&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数、7カ月連続で過去最高更新
2017-08-30 15:08:00.0
<チェックポイント>
●全米住宅価格指数、前年比5.8%上昇の192.6=住宅バブル期を4.3%超過
●住宅バブル期を上回る高価格水準も住宅供給不足の現状はバブルにあらず
●賃金の伸び率を上回る住宅価格の上昇はしばらく続く
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が29日発表した米6月S&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前年比5.8%上昇の192.6と7カ月連続で過去最高となった。これは住宅バブル期の06年7月に記録した前回ピーク時をさらに4.3%上回る水準だ。
市場では一部に住宅バブル再来の兆候が見え始めたとの見方があるが、現在の価格上昇は住宅バブル期(2000−06年)とは異なる状況にある。当時は、信用度の低い所得者層への融資が過熱したことが背景(のちのサブプライムローン問題につながる)となったが、現在は深刻な住宅供給不足が原因となっており、価格上昇のペースも勤労者世帯の1時間当たり賃金の伸び率の2倍超となっている。
FRB(米連邦準備制度理事会)のこれまでの超低金利政策の効果で長期金利が低下し住宅ローン金利も過去最低水準にあることや、失業率が16年ぶりの低水準にありタイトな雇用市場が続いていることで強い住宅購入需要が続いており、住宅価格の低下を難しくしている。
米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数委員会委員長であるデービッド・ブリッザー氏は、統計発表後の声明文で、「現在の堅調な経済状態やタイトな雇用市場を考えると、住宅価格の上昇トレンドがすぐに逆転する可能性はほとんどない」と予想している。
なお、サブ指数として同時に発表された6月の主要20都市圏の価格指数(季節調整前、90年1月と2000年1月、14年2月=100とした3カ月移動平均)は200.54と07年以来約10年ぶりの高水準が続いているが、季節要因を無視できる前年比は5.7%上昇と5月の伸びと変わらず、アナリスト予想と一致した。2月と3月の同5.9%上昇をピークに伸びが鈍化する傾向にある。
主要10都市圏の価格指数(季節調整前)も前年比4.9%上昇の213.86と07年8月以来約10年ぶりの高水準となったが、主要20都市圏と同様に、12年3月を底にして緩やかに上昇しており、いずれもバブル期の06年のピークを3−6%下回っている。5月の同4.9%上昇と変わっていない。
<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、
iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、
NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>
提供:モーニングスター社




