金融・経済ニュース
米7月中古住宅販売、前月比1.3%減の年率544万戸−市場予想下回る
2017-08-25 08:41:00.0
<チェックポイント>
●中古住宅販売戸数は2カ月連続で減少し今年最低水準
●未販売中古住宅(在庫)は4.2カ月分で供給不足続く
●中古住宅販売価格(中央値)は前月から低下も前年比では依然高水準
NAR(全米不動産業協会)が24日発表した7月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比1.3%減の年率換算544万戸と、16年8月(534万戸)以来約1年ぶりの低水準となり、市場予想の556万戸も大幅に下回った。直近の3月ピーク時(570万戸)から4.6%も落ち込んでおり、17年に入ってから最低水準となっている。住宅購入需要は依然として強いものの、中古住宅の供給不足と依然高止まりしている住宅価格が背景にある。
住宅供給の過不足感を示す7月未販売住宅(在庫)は前年比9%減の192万戸と、26カ月連続で前年水準を下回った。販売ペースに換算した在庫水準は4.2カ月分と6月と変わらなかったが、前年同月の4.8カ月分を下回っており、適正水準とされる6カ月分も依然として大幅に下回り、深刻な供給不足の状況は変わっていない。
一方、中古住宅販売価格(中央値)は前月比1.9%低下の25万8300ドルとなったが、前年比では6.2%上昇と65カ月連続で前年水準を上回った。16年の平均価格は23万3800ドルだったので、10.5%も高い水準が続いており、住宅購入の足かせとなっている。ちなみに、2月は前年比7.6%上昇、3月も同6.9%上昇、4月は同6.1%上昇、5月は同5.7%上昇、6月は同6.3%上昇と、軒並み高い価格水準となっている。
NARのエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は「市場に販売物件が出ると1カ月弱で購入契約が決まるという状況。住宅取得の需要は強いが、住宅供給が少なく住宅価格が高いため、予算に合った手ごろな価格の住宅はすぐに売れ、購入できる住宅がなかなか見つからず販売にブレーキがかかっている」と分析する。また、同氏は、「住宅価格も依然として収入を上回る高い伸びをとなっている。不動産業者も住宅を探している顧客があまりにも急ピッチな価格上昇のため、予算に合った物件が少ないと落胆している」と述べている。
現在の住宅供給件数は94年当時とほぼ同じ水準だが、人口は当時よりも約6300万人も増えていることを考えると、圧倒的に住宅不足となっている。こうした住宅不足と価格上昇を反映して、初めて住宅を購入する新規住宅取得者の比率も16年全体の35%から5月は33%、6月は32%、そして7月は33%と依然として低く、手ごろ感のある住宅を見つけにくくなっていることを示す。中古住宅の過去1年間の販売件数は前月比でほぼ横ばいで推移していることから米国の住宅市場は停滞期に入った可能性がある。
<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、iS米超大型<1587>、
iS米小型<1588>、iS米高配当<1589>、iS米リート<1590>、
NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>
提供:モーニングスター社




